幻想水滸伝1 台詞集 第一章

王宮

──控えの間
テオ

「どうした? ティエル
 きんちょうしているのか?
 安心しろ。“えっけん”はすぐに終わる

 おまえは いつも通りにしていればよい。
 皇帝陛下は、きびしいかただが
 おそれる必要はない。」

侍女、二人を呼びに。
侍女
「テオさま、ティエルさま。
 えっけんの準備がととのいました。
 こちらへどうぞ。」
侍女、二人を連れ謁見の間へ。
侍女

「帝国軍大将軍テオ・マクドールさま。
 その ご子息
 ティエル・マクドールさま。

 皇帝陛下との えっけんのため、
 ごにゅうしつ いたします。」

──謁見の間
バルバロッサ
「よく 来てくれた テオ。
 どうだ、かわりはないか?」
テオ
「陛下と ともに戦った
 あの継承戦争のころと同じく。」
バルバロッサ
「たのもしい言葉だな。
 そうは思わんかウィンディ」
ウィンディ
「そうですわね。
 さすがは大将軍のお言葉です。」
バルバロッサ
「テオ。おまえも北方でのふおんな動きを
 知っておろう。どうだ、
 北方の守りに出向いてもらえるか?」
だいじん
「北方、ジョウストン都市同盟との争いは
 ひとすじなわでは いかないでしょうが、
 テオ将軍ならば安心です。」
バルバロッサ
「この わが愛剣プラックはいくどとなく
 わたしを守った幸運を呼ぶ剣だ。
 お前にあたえる。持って行くがよい。」
テオ、プラックを受け取る。
テオ
「ありがとうございます。
 このテオ、かならずや陛下の
 ご期待にこたえてみせます。」
バルバロッサ
「たのんだぞ。
 無事にもどれよ、テオ。」
ティエル、皇帝の御前へ。
バルバロッサ

「ふむ、そちがテオの息子、
 ティエルか。
 さすがに いいツラがまえをしておるな。

 ティエルよ、
 テオが北の守りについているあいだ、
 父のかわりに、
 この帝国に力をかしてくれないか。」

ティエル
「わかりました」 ←
バルバロッサ
「なるほど。
 父ににて りっぱなものだ。
 わたしの楽しみが 一つふえたな。」
「いやです」 ←
バルバロッサ

「はっはっはっは、
 さすがはテオの息子だ。
 聞け、ティエル。

 おまえの行く道はおまえが選ぶがよい。
 しかし、今はまだ わが下で
 多くのことを学ぶが良い。
 それからでも おそくはあるまい。」

テオ
「もったいない お言葉、
 ありがとうございます。」
だいじん
「近衛隊隊長・クレイズどのが、
 ティエルどのの 上官となります。」
ウィンディ、ティエルの元へ。
ウィンディ
「ふふふ、
 かわいい ぼっちゃんだこと。
 がんばりなさいねティエルくん。」
テオ
「それでは、これで失礼いたします。」
バルバロッサ
「たのんだぞ。 テオ。
 ティエルよ、テオ以上のはたらきを
 期待しているぞ。」
二人、謁見の間を辞する。
テオ
「さあ、帰るぞ。」
──階下
テオ、ティエルに声を掛ける。
テオ
「クレイズの部屋はここだ。
 明日からは、おまえの上官になる。
 あいさつをして来るんだ。」
テオ2
「だいじょうぶだ、
 心配しなくても
 わたしは ここで待っている。」
ティエル、クレイズの部屋へ。
クレイズ

「ふん。
 おまえがテオの息子か?
 名前は?

 ティエル・・・・か。

 ふん。
 大将軍の息子だろうが、
 ここでは特別あつかいしないからな。

 わかったか。

 わかったら、さっさと帰るんだな。
 仕事は明日からだ。
 明日の朝一番に、ここに来るんだぞ。」

クレイズ2

「まだいたのか。
 さっき帰れと言ったのが
 聞こえなかったのか?

 ふん。
 仕事は明日からだ、
 おくれずに 来いよ!
 わかったな。」

ティエル、クレイズの部屋を辞する。
テオ

「あいさつは すんだか?
 しかし、あんな小心者がおまえの
 上官とは・・・・・

 さて そろそろ帰るぞ。
 グレミオが心配しているからな。」

二人、王宮を辞しグレッグミンスターのマクドール邸へ。

寄り道

謁見前、テオに話し掛けず王宮内を散策。
──控えの間 隣室
カシム・ハジル

「おまえがテオの息子、ティエルか?
 どれ 顔を見せてみろ。

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 はっはっはっはっは。
 テオに似て、いいツラがまえをしている。
 おまえも 大物になる。
 このカシム・ハジルがほしょうするぞ。」

カシム・ハジル2
「おい、こんなところを
 ウロウロしていて いいのか?
 皇帝陛下のえっけんが あるはずだろう?」
──階下
クレイズ
「どこからしのびこんだんだ?
 ここは、帝国近衛隊隊長
 クレイズさまのへやだぞ!」
謁見後、王宮を散策。
──控えの間 隣室
カシム・ハジル
「おお、テオか。
 どうやら いい息子をもったようだな。
 うらやましいぞ。」
テオ
「ひやかすなよ、カシム。」
カシム・ハジル2
「わしのばんは まだか?
 大将軍、カシム・ハジルを
 ずいぶん またせるもんだな。」