幻想水滸伝1 台詞集 第一章

グレッグミンスター

──マクドール邸
グレミオ、台所から玄関へ駆けて来る。
グレミオ

「お、お、おかえりなさい、ぼっちゃん。
 ど、ど、どうでした、うまくいきました?
 皇帝陛下のまえで失敗しませんでした?

 ぼっちゃん、グレミオはもーーーーーーう
 心配で、心配で・・・
 でも だいじょうぶだったみたいですね。」

テオ
「そんなに心配するなグレミオ。」
グレミオ
「あ・・・!
 ああ・・・テオさま。いたんですか。」
テオ
「いたんですかとは なにごとだ。
 おまえはティエルのことと
 なると むちゅうだからな。」
グレミオ

「す、すいませんテオさま。
 そうそう ぼっちゃん、テッドくんが
 おいわいに来てますよ。

 あ!
 シチュー! シチュー!」

グレミオ、台所へ駆け戻る。
テオ、玄関を出て外へ。
──台所
グレミオ
「いま、手がはなせないんですよ。
 ここがシチューの
 うまさのヒケツなんです。」
ティエル
「みみをひっぱる」 ←
♪ぼよよ〜ん
グレミオ
「ぼ、ぼっちゃーーーーん・・
 い、いたいですーー、
 やめてくださいよぉぉぉぉーー」
「くすぐる」 ←
グレミオ
「わ! ちょ、ちょっと やめてくださ・・
 ははは・・わっ・・ぼ、ぼっちゃん!
 わははは、・・やめてくださいよーーー」
「ジャマをしない」 ←
グレミオ
「もうすぐ したくができますからね。
 それまで、おへやで
 休んでいてください。」
──台所の横 パーンの部屋
パーン
「ZZZZZZ・・・・」
ティエル
「おどろかす」 ←
♪ぼよよ〜ん
パーン

「うわぁっ!
 わっ! わっ! わっ! わっ!

 ん?ん?あっ ぼっちゃん
 もうお帰りになったんですか。
 夕食を待っていたら
 ついウトウトと・・・・

 あ、そうそう皇帝陛下との
 えっけんはどうでした?」

「そっとしておく」 ←
パーン

「うーーーん ムニャムニャ
 おーーい グレミオォーー
 ばんめしはまだかぁーー

 ん? あ、あれ ぼっちゃん?
 もうお帰りになったんですか。
 夕食を待っていたら
 ついウトウトと・・・・

 あ、そうそう皇帝陛下との
 えっけんはどうでした?」

パーン2
「夕食ができるまで もう一眠りするかな。
 ぼっちゃんも つかれたでしょう。
 一眠りしてきたらどうです。」
ベッドの横の棚、日記帳を調べる。
「パーンのにっき」

?月4日
朝ごはん トーストとたまごやき
昼ごはん サンドイッチ
夕ごはん コロッケ

?月5日
朝ごはん トーストとめだまやき
昼ごはん おにぎり
夕ごはん ローストビーフ

?月6日
朝ごはん トーストと・・・

──クレオの部屋
クレオ、足早に駆け寄って来る。
クレオ

「ぼっちゃん。女性の部屋に入る時は
 ノックをしてからって
 いつも言ってるでしょう。

 まあ、わたしの部屋なら別に
 いいんですけどね。
 どうでした えっけんは。
 きんちょうしました?」

クレオ2

「今日は いろいろあって
 おつかれでしょう。

 おへやで おやすみになっては
 いかがですか。」

ベッドの横の棚、日記帳を調べる。
「クレオのにっき」
・・・
クレオ
「ぼっちゃん。
 女性のもちものを かってに
 みるもんじゃないですよ。」
──二階
テッドが駆け寄って来る。
テッド

「聞いたぞ! ティエル!!
 皇帝陛下に 会ってきたんだろ!
 なあ、なあ 聞かせてくれよ。

 一生のお願いだからさぁ、
 な? 皇帝陛下の話だよぉ
 えーーっと、 そこのおまえの部屋へ
 行こうぜ! な? な?」

テッド
が仲間に加わった!
二人、ティエルの部屋へ。
グレミオ、食事の間へ。
──ティエルの部屋
テッド

「ティエル おねがいがあるんだ・・
 一生のお願いだよ。
 おれもさぁ、仲間にいれてくれよ。

 みなし子だったおれをひろってくれた
 テオさまにさぁ、
 おんがえしが したいんだよ。 な?」

クレオ、パーンが連れ立って食事の間へ。
ティエル
「もちろんOKだよ」 ←
テッド

「さっすが、親友!!
 心の友だぜ!
 ようし、ほんだいだぞ!

 皇帝陛下ってどんなヤツだった?
 それからさぁ・・・
 うわさの宮廷魔術師、
 ウィンディさまのことだよ・・

 きれいだったか?
 なぁ なぁ なぁ なぁ ・・・・」

「どうしようかな」 ←
テッド
「たのむよ、
 おれも近衛隊の仕事がしたいんだ。
 な、一生のお願いだからさ。」
ティエル
「どうしようかな」 ←
テッド
「ああ、ひどいなぁ。
 友達だろう。」
ティエル
「どうしようかな」 ←
テッド

「おい、おい、
 そんなに じらすなよ。

 本当はちゃんと
 おれも人数に はいってるんだろ。
 おまえの考えは
 お見通しなんだぜ。」

ティエル
「どうしようかな」 ←
テッド
「たのむよ、
 おれも近衛隊の仕事がしたいんだ。
 な、一生のお願いだからさ。」
 ──以下ループ──
暗転。
テッド

「なるほどねぇ。
 おれもウィンディさまの顔を
 見てみたいなぁ。

 なあ、ティエル・・・

 いや はははは・・・
 なんて言うのかなぁ・・

テオ、食事の間へ。
テッド

「なぁ、ティエル
 おれ おまえに
 話しておきたいことがあるんだ。

 ティエル、
 おまえは秘密を守れるよな?
 なぁ、 そうだよな。」

食事の間からグレミオの声が掛かる。
グレミオ
「ぼっちゃーーん。
 テッドくーーーん。
 夕食の準備ができましたよーーーー。」
テッド
「んっ? お! メシのようだな。
 行こうぜティエル
 話はいつでもできるからな。」
二人、連れ立って食事の間へ。
──食事の間
入り口から順に、
テッド
グレミオ
パーン
クレオ
上座にテオ、その右隣にティエルの席。
テッド

「さすがにグレミオさんの
 料理だな。

 これだから ティエルの家に
 あそびにくるのは
 やめられないんだ。」

グレミオ
「ぼっちゃん。
 はやく せきにすわってください。
 夕食がさめてしまいます。」
パーン
「おお、今日は ごうせいだな。
 こりゃ はらがなるぜ。」
クレオ

「ぼっちゃん。
 しばらくテオさまといっしょに
 夕食をとることはできなくなるんです。

 よく味わっておいたほうがいいですよ。」

テオ
「どうした。
 はやく せきにすわりなさい。」
ティエル、席に着く。
テオ

「グラスは満たされたようだな。
 みんな
 聞いてくれるか。

 明日の朝には
 わたしは北方へむけて
 旅立たなければならない。

 わたしがいないあいだは、ティエルが
 この家をあずかることになる。
 みんなは ティエルを
 助けてやってほしい。」

テオ
「グレミオ」
グレミオ
「は、はい。」
テオ

「おまえには ティエルが
 おさないころから
 付き人をしてもらっている。

 母のいないティエルが
 ここまで、りっぱにそだったのも
 おまえのおかげだ。
 かんしゃするぞ。」

グレミオ

「いえ、わたしは・・・
 これがわたしの仕事ですし・・

 それに ぼっちゃんの
 お世話が できるのは、
 わたしにとっても
 よろこびですから・・」

テオ

「うむ。
 これからも たのむぞ。

 クレオ、パーン、
 おまえたちも ティエルを守り、
 力になってやってくれ。」

クレオ
「はい、
 テオさま。」
パーン
「もちろんですとも。
 ぼっちゃんのことは
 まかせといてください。」
テオ
「テッド君。
 ティエルといつまでも
 良き友であってくれ。」
テッド
「ティエルがイヤだって 言っても
 そうするつもりですよ。
 なあ、ティエル。」
テオ
「これぐらいにせんと料理が
 さめてしまうな。
 みんな グラスを持ってくれ。」
一同、グラスを掲げる。
テオ
「わが息子ティエルと、
 帝国に しゅくふくあれ。」
暗転。
──夜中、ティエルの部屋
ベッドにティエルが寝ている。
テオとグレミオ、ティエルの寝顔を眺める。
テオ
「しばらく おまえの顔も
 みられなくなるな、 ティエル。」
グレミオ
「おこしましょうか?」
テオ

「いや、いい。 ねむらせておけ。
 ふたたび会えぬ わかれでもなし、

 ・・・・・・・・・

 グレミオ、
 ティエルのこと、たのんだぞ。」

グレミオ
「はい。テオさま。」
暗転。
──朝、ティエルの部屋
鳥の囀りが聞こえる。
グレミオ、階下からティエルの部屋へ。
グレミオ

「おや、おこしてしまいましたかね。
 おはようございます。
 ぼっちゃん。

 ぼっちゃんがねているあいだに、
 テオさまは もう旅立たれましたよ。
 ぼっちゃんが ねぼうだから・・・

 さて きょうからぼっちゃんも帝国の
 一員として、がんばらなければいけません

 そろそろ したくをして、
 クレイズさまのところへ 行きましょう。」

グレミオ
が仲間に加わった!
──玄関
パーン

「・・・だから 次の休みの日に・・・

 おっ 来た来た。
 おそいですよ ぼっちゃん。
 今日は ぼっちゃんの初仕事、
 うでがなりますね。

 ウワサの清風山の山賊たいじか、
 トラン湖のばけものたいじか、
 まあ、なんにしても
 このパーンに おまかせあれ。」

クレオ

「調子にのるんじゃないよ。
 あんたはあばれることしか
 頭にないんだから。

 わたしたちの仕事は
 ぼっちゃんを守ることなんだよ。」

パーン
「もちろん わかってるって。
 さあ早くお城へ行きましょうや。」
パーン
が仲間に加わった!
クレオ
が仲間に加わった!
ティエル、外へ出ようとする。
玄関の隣の客室に寝ていたテッド、慌てて駆け寄って来る。
テッド

「おーい まってくれよ ティエル
 ひどいな、 おれをおいていく気かい?

 このテッドがいなけりゃ
 さみしいってもんだ。
 そうだろティエル?」

テッド
が仲間に加わった!
一同、王宮へ。

寄り道

マクドール邸に帰宅後、すぐにそのままグレッグミンスターの街中へ。
──ソニア・シューレン邸
侍女
「テオさまが北方へ行くと
 わかってから、ソニアさまは
 すっかりお元気をなくされて・・」
テオ
「ティエルか、
 わたしは ソニアと はなしがある。
 おまえは、さきにかえっていなさい。」
ソニア・シューレン

「ティエル、
 明日からは テオさまとしばらく
 会えなくなる。

 いまのうちに あまえておくといい。」

テオ、その言葉に慌てて反応。
テオ
「ばかなことを言うな ソニア。
 ティエル、おまえも本気に
 してないだろうな。」
ベッドの横の棚、日記帳を調べる。
「ソニアのにっき」
「テオさまが北方に出向くと聞いた。
 武人ならばしかたのないことだが、
 わたしの心はいたむ。
 ぶじにもどられればよいのだが。」
──宿屋
マリー

「はい、いらっしゃ・・・おや、
 だれかと思ったら テオさまのところの
 ぼっちゃんじゃないかい。

 どうしたんだい?
 休むんなら、おうちに帰ればいいし、
 酒場は・・・、ぼっちゃんには
 まだはやいかねぇ。」

──ミルイヒ・オッペンハイマー邸
使用人

「はやくしないと、
 えっけんの時間におくれるというのに、
 ミルイヒさまは なにを
 なさっているんだろう。

 ミルイヒさまーーーー!
 時間ですよーーー!」

一階の衣装ダンスを調べる。
  • 『スイカもようの
        サマーセーター』
  • 『黄金のバタフライがししゅうされた
         カーキ色の乗馬ズボン』
  • 『くじゃくのはねをあしらった
       じょうひんなパーティドレス』
  • 『すけすけボディスーツ』
  • 『ストライプのスラックス』
  • 『ラッコのプリントの
           Tシャツ』
  • 『花がらプリントのシャツ』
  • 『ひょうがらのマント』
  • 『ピンクのブーツ』
  • 『はねつきの
       きょ大なぼうし』
  • 『ラメ入りの
          タキシード』
  • 『ふちどりされた
       まっかなマント』
  • 『とっても長い
        てあみのマフラー』
  • 『黒地にあかの入った
          ハーフコート』
  • 『ペパーミントグリーンの
             ブレザー』
  • 『ネグリジェ』
  • 『ボンボンつきのさんんかくぼうし』
  • 『びょう、トゲトゲ、安全ピンつき
       かわジャケット』
  • 『チェックのベレーぼう』
  • 『くだものマークの
           ネクタイ』
  • 『サファイアをちりばめた
        ごうかなけがわのマント』
  • 『オレンジ色の
        ぴったりタイツ』
  • 『7色パンタロン』
  • 『グリーンのつりスボン』
──二階
ミルイヒ・オッペンハイマー

「うーーむ、こっちのふくも
 すてがたいと思いますが、
 しかし、色あいは こちらが・・・

 ぼっちゃん、
 きみは どっちがよいと思いますか?

 ん? だれかと思えば、
 テオのところの・・
 そうそうティエルくんですね。

 皇帝陛下に よびだされましてねぇ
 やはり、皇帝陛下には わたしの
 すばらしいファッションを
 お見せしないと いけませんから。」

王宮のクレイズの元へ行く前、グレッグミンスターの街中で。
──ソニア・シューレン邸
ソニア・シューレン

「そうか。
 テオさまは、もう北へむかわれたか。

 できることならば、 このわたしも・・
 しかし、わたしにも
 帝国将軍としての せきにんがある。

 ティエル、ときおりは
 わたしの家に よってくれるか。
 おまえの顔を見ていると
 なぐさめられる。」

「ソニアのにっき」
「テオさまは、もう北方へと旅立たれた。
 さくばんは ひとときではあったが、
 あの人とすごせたことを、うれしく思う」
──宿屋
マリー

「おやおや、こんなところに
 なんのようだい?
 休むんなら おうちにかえりな。

 それとも かえれない理由でもあるの?
 また、グレミオに いたずらでも
 したんじゃないのかい?」