幻想水滸伝1 台詞集 第二章

スカーレティシア城

巨大なバラが花粉を撒き散らしている。
フリック
「うわっ、
 何だこの花ふんは!」
ビクトール
「ティエル、
 ひとまずひきあげようぜ」

リコン

リュウカンに会うため、船で南へ。
しかし、急流に阻まれ辿り着くことが出来ない。
ビクトール
「まいったな。先にすすめないぞ。」
グレミオ
「これは、ふつうの船ではむりですね」

テイエン

──ゲンの家
ゲン
「また あんたらか。
 おれに なんのようだ。」
ティエル
「あんたに 用はない」 ←
ゲン
「そうかよ。
 じゃぁ とっとと かえりやがれ。
 ひやかしなら ごめんだぜ。」
「急流をのりきれる船がほしい」 ←
ゲン

「ほう。デュナンの急流ねぇ、
 こいつは おもしれぇや。

 よっしゃ、いっちょ このゲンの
 うでを みせてやるとするか。
 ただし、おれ一人じゃむりだ。
 ふつうの船じゃ、あそこはこえられねぇ」

グレミオ
「じゃあ どうするんですか。」
ゲン

「なあに、こころあたりはある。
 となりにすんでる 死にぞこない、
 カマンドールのジジイなら、

 なんとか、できるはずだ。
 いっちょ、行ってみようぜ。」

ゲン
がパーティにはいった!
一同、隣のカマンドールの家へ。
ゲン、扉の貼り紙を見て怒る。
ゲン

「えらそうに あのジジイ
 こんな はり紙しやがって。

 おいこら ジジイ!
 いるのは わかってるんだ!
 でてきやがれ この野郎!
 はやくしねぇと ドアぶちこわすぞ!」

カマンドール、足早に出て来る。
カマンドール
「なんじゃ またおまえか!
 わしのじっけんのジャマをするなと
 言ってるだろう!」
ゲン

「でてきやがったな ようかいジジイ。
 てめぇ 日のあたらねぇとこに
 こもってるから、そんな顔色になるんだよ。

 ちったあ 外にでてこい。」

カマンドール

「ジイイとよぶなと
 いっておろうが!

 なんじゃ? そんなことを言いに、
 ここにきたのか。
 不良どもを ぞろぞろひきつれて」

グレミオ
「ふ、不良!
 ぼっちゃんにむかって なんてことを!
 ビクトールなら いざしらず・・」
ビクトール、グレミオへと向き直る。
ビクトール
「おい、まてまて
 これ以上 話をこじらせるなよ。」
ゲン

「やい ジジイ。デュナンの急流を
 知ってるな?

 あいつを乗り切れる方法を聞こうと
 思ってはるばるやって来たが、
 よく考えたら、こんな もうろくジジイに
 わかるわけないな。」

カマンドール
「なんじゃと!
 このわしに できないことなどないぞ。
 ・・金と時間さえあれば。」
フリック
「じゃあ 方法があるんだな。」
カマンドール
「もちろんじゃ。
 みせてやるから、中に入るがよい。」
──カマンドールの家
カマンドール、大きなエンジンを見せる。
カマンドール
「見るがよい。
 これを使えば、急流をのぼりきれる
 はずじゃ。」
グレミオ
「なんですか これは?」
カマンドール
「これはな、油をもやして動く機械じゃ。」
フリック
「油をもやして動く機械??
 ・・・・・・うさんくさいな。」
ビクトール
「とにかく、こいつを
 船にとりつければ、急流を
 のりきれるんだな」
カマンドール
「そうじゃ。」
ゲン
「ようし、こいつをもって、
 プ?プミルエ? プラムエ・ラムー?
 プラムヤ?? ピムラヤ??」
カマンドール
「プルミエ・ラムールじゃ。ばか。」
ゲン
「うるせぇ あんな ばかばかしい名前
 おぼえられるかよ。
 リコンの村へ 行こうぜ!」
カマンドール
「じゃあ この機械は
 たのんだぞ。らんぼうにすると
 こわれるからな。」
ビクトール
「えっ・・・・」
グレミオ
「もしかして・・」
フリック
「おれたちが はこぶのかよ。」
カマンドール
「あたりまえじゃ。
 かよわい老人に こんなものを
 持たせる気か?」
カマンドール
がパーティにはいった!
[ エンジンを手に入れた

リコン

──船着場
ゲン
「ようし、ついたな。」
カマンドール
「ようし。機械はおろしてよいぞ。」
フリック、エンジンを下ろす。
ビクトール
「ひぃ、やっとこいつと
 おさらば できるのかよ。」
フリック
「こいつを せおったまま
 戦うのは つらかったぜ。」
ゲン
「おいジジイ さっそくとりかかるぞ。」
カマンドール
「言われんでも わかっとるわ。」
ゲン

「ティエルさんよ。
 あんたらは ジャマだから
 宿にでも入ってな。

 まかしときな、すぐにピカピカのふねを
 しあげてやるぜ。」

──宿屋 前
フリック
「あのじいさん。
 あんなおもいものを 運ばせやがって。」
ビクトール
「だああああ、さすがの おれさまも
 くたびれはてたぜ。」
グレミオ
「今日は 早く休みましょう。」
──夜
ビクトール

「ぐわぉぉぉぉぉぉぉ

 ごわぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

フリック

「すー すー

すー すー」

グレミオ

「・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・」

グレミオ、幾度か身じろぎしたあと、ベッドを抜け出す。
きょろきょろと辺りを見回したあと、ティエルのベッドへ。
グレミオ

「ぼっちゃん・・・・・、

 グレミオは ぼっちゃんが小さなころから
 せわをしてきました。
 ぼっちゃんが、弟・・いや、息子のように
 さえ思える時があります。

 さいしょは、テオさまへの おんがえしの
 つもりでしたが、
 今は・・・・

 でも もうぼっちゃんには
 このグレミオの助けは いらないのかも
 しれないですね。」

暗転。
──翌朝
ビクトール
「おう 起きたかティエル。」
フリック
「ゲンたちの仕事は はかどってるかな。」
──船着場
ゲン
「みろよ。 夜をぶっとおしで
 しあげたんだぜ。」
カマンドール
「まったく 老人を こきつかいおって。」
ゲン
「ティエルさんよ。
 進水式と いこうぜ。」
一同、新たな船でリュウカンの庵へ。