幻想水滸伝2 台詞集 第二章

白鹿亭2

アレックス
「ヒルダ・・・・今もどったよ・・・・」
ピリカとピートが慌てて駆け寄って来る。
ピリカ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ピート
「お母さんがぁ・・・お母さんがぁ・・・・」
アレックス

「どうした、ピート??

 ヒルダ!!!!!!!!!!!!!!!」

ヒルダ、廊下で倒れている。
一同、慌てて駆け寄る。
アレックス
「ヒ、ヒルダ!おいヒルダ!!
 どうした!!!!!」
ナナミ
「ちょっと、どいて。」
ナナミ、しゃがみ込みヒルダを看る。
ナナミ

「!!!!!!!!!!

 早くベッドの用意をして!!!!!
 アレックスさんはヒルダさんを運んでちょうだい!

 リオウは水をくんできて!!!

 ジョウイはお医者さんを呼びに行って!!

 早く!!!!」

ジョウイ
「あ、ああ・・・・え?
 う、うん、わかった!!!」
ジョウイ、医者を呼びに駆けて行く。
ナナミ、アレックスを見やる。
ナナミ
「さあ、はやくベッドに運んで!!」
暗転。
──一階 一室
ヒルダをベッドに寝かせ、一同が囲み見守る。
アレックス
「ヒ、ヒルダは?
 だ、だいじょうぶなのか?」
ナナミ、ヒルダを看る。
ナナミ
「ひどい熱、こんなの初めて見たわ。
 つかれのたまりすぎよ。」
アレックス
「そ、それで・・・・・?」
ナナミ、言い淀むように視線を逸らす。
ナナミ
「熱が下がらないと・・・・・」
ピート、ヒルダへ近付く。
ピート
「お母さぁぁん・・・・・」
ナナミ
「ジョウイはまだかしら・・・・
 早く・・・・・」
アレックス

「いや・・この近くに医者はいないんだ・・
 いつもなら、トトの村に行くんだが・・・・・・

 ちくしょう・・・・・なんで・・・・・」

アレックス、窓辺へ。
ナナミ
「いったいどうしたら・・・・・・・」
ナナミ2
「このまま熱がさがらなかったら・・・」
アレックス
「おれのせいで・・・ヒルダ・・・」
ピリカ
「ううっ・・・・・・・・・・・・・・・」
ピート
「おかぁさぁん・・・」
リオウ、ふと思い付いてシンダル遺跡へ。
──シンダル遺跡 入り口
先ほどアレックスが放り捨てた薬草を拾う。
[ やくそうを手に入れた ]
リオウ、急いで白鹿亭へ駆け戻る。
──白鹿亭
ナナミ

「どこに行ってたのリオウ?

 え、なに?なに?
 “やくそう”??

 そうかぁ!!
 あの時の“やくそう”ね!!!!」

アレックス、ナナミへと向き直る。
アレックス
「・・・“やくそう”?
 あの時って・・・・
 まさか、遺跡の“やくそう”か?
 そんなものが効くのか?」
ナナミ、アレックスへと向き直る。
ナナミ
「わからない・・・・・・でも、
 効くかもしれない・・・・・・
 なんたって、シンダル族のお宝なんですから。」
暗転。
アレックス

「ヒルダ・・・・
 薬だよ・・・・これをのんで・・・・
 元気になってくれよ・・・

 お願いだよ・・・・ヒルダ・・・・・」

ナナミ
「・・・・・・・・・」
ピリカ
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ピート
「・・・・・・・・・・・お、おかあさん・・・」
ヒルダ
「んん・・・・・」
アレックス
「ヒ・・ヒルダ・・・」
ヒルダ、目を覚ます。
ヒルダ

「ん・・・・・・?

 あなた・・・・・・・・」

ヒルダ、アレックスを見上げる。
アレックス
「ヒルダ!ヒルダ!!」
ヒルダ
「あら・・・・・おかえりなさい・・アレックス。
 無事にもどったのね・・・良かった・・・・」
ピート、ヒルダに縋りつく。
ピート
「おかぁぁぁさぁぁぁん・・・・・」
アレックス、後ずさる。
アレックス
「ヒルダ・・・・すまない・・・・・」
ナナミ、ヒルダを見る。
ナナミ

「どれどれ・・・・・・・・・

 わ!すごい効き目。
 もう、だいじょうぶ!
 すっかり熱はひいてるわ。」

アレックス、ヒルダのもとへ。
アレックス
「ヒルダ・・・ごめんよ・・・・・
 お宝は、やっぱりなかったよ・・・・・・」
ヒルダ
「そう・・・・でもまたさがせば良いじゃない。」
アレックス
「・・・・・・・・・・でも・・」
ヒルダ、俯き目を閉じる。
ヒルダ

「あら・・・・・・残念ね・・・・・・
 いつかは、あなたが両手いっぱいに宝物をもって
 帰ってくるのを夢みてたのよ。

 ここであなたが無事に帰ってくるのを
 待っているのも、そんなに悪くないもの。

 だけど・・・・・
 危ないことだけはしないでくださいね。」

アレックス
「ヒルダ・・・・・・・」
ヒルダ
「ほら、ほら、泣かないの。
 中年男の涙は見苦しいわよ。」
そこへ、ジョウイが急いで駆け込んで来る。
ジョウイ
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、
 す・・すまない・・・・
 さがしまわったけど・・・・
 医者はみつからなくって・・・・・」
ジョウイ、首を傾げる。
ジョウイ
「・・・・・・・・・・あれ?」
ピリカ、ジョウイのもとへ。
ジョウイ、ピリカへと向き直る。
ピリカ
「・・・・・・・・・・・・・・」
ジョウイ、一同へと向き直る。
ジョウイ
「なおった・・・・・・・みたいだね?」
ナナミ
「・・・・・・・・・・・・」
暗転。
ヒルダ
「本当にありがとうございました。」
ナナミ
「ヒルダさん、すっかり元気みたいですね。」
ヒルダ
「ええ、もうすっかり。」
アレックス、ナナミのもとへ。
アレックス
「これが通行証だ。
 返すのはいつでもいいよ。」
[ 通行証を手に入れた ]
ジョウイ
「じゃあ、ぼくたちはこれで失礼します。」
ヒルダ
「いつでも、泊りに来てくださいね。
 あなたたちなら、
 いつ来てもお金はいりませんからね。」
ナナミ、飛び上がって喜ぶ。
ナナミ

「ありがとーーー。

 さぁ、行こうリオウ、ジョウイ。
 これでミューズに入れるわよ。」

ナナミ、一同へと向き直る。
ジョウイ
「でも、だいじょうぶかい?
 それ・・・・アレックスさんのだろ?」
ナナミ
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。
 しゅっぱーーーーつ!」
一同、ミューズ市へ。