幻想水滸伝1 台詞集 第一章

魔術師の島

ブラック、島に降り立つ。
フッチ

「ほい ついたぜ。
 あんまり速くて 目をまわしちまったかい。
 さあ、おれの役目はここまでだ。

 あんたらの仕事が終わるまで、
 ここでまってるよ。
 そいじゃ 気をつけて行ってきな。」

フッチ2
「へえーー
 もう 用事はすんだのか?
 グレッグミンスター城に戻るかい?」
ティエル
「ああ、たのむよ」 ←
フッチ
「そうかい、
 じゃあ とっとと乗ってくれ。」
一同、フッチを最後にブラックの背中に乗り込む。
ブラック、翼を羽ばたかせ一声鳴き、飛び立つ。
高く空を駆け、グレッグミンスターへ。
ブラック、家畜小屋前に降り立つ。
──家畜小屋前
フッチ
「ほいよ、用がすんだらまた来な。
 魔術師の島なんて、ブラックにとっちゃ
 ひとっとびだぜ。」
フッチ2
「ようし、行くぜ」
一同、フッチを最後にブラックの背中に乗り込む。
ブラック、翼を羽ばたかせ一声鳴き、飛び立つ。
高く空を駆け、魔術師の島へ。
ブラック、島に降り立つ。
「いや、まだ用事が残っている」 ←
フッチ

「なーんだ、
 もう帰れると思ったのに。
 早く用事をすませてきてくれよ。

 そうしないと、
 おれたちだけで帰っちゃうぞ。
 なあ、ブラック。」

一同、島の森の中を進む。
森の中、開けた場所にルックが待ち構えている。
ルック

「こんな島にお客とは めずらしいな。
 これはさっそく
 おもてなしをしないとね。

 わが真なる風の紋章よ・・・・」

周囲が光に包まれ、クレイドールが召喚される。
戦闘終了。
ルック
「へええ、すごいね君たち。
 ぼくの術をやぶるなんて、
 さすがは帝国近衛隊というところかな。」
怒りのパーン、一歩前へ。
パーン
「ふざけんな!
 おれたちに
 ウラミでもあるのかよ」
ルック

「まあ まあ、
 そんなにこうふんしないでくださいよ
 ねえ、お兄さんたち。

 聞いてますよ。
 君たちはレックナートさまに
 会いに来たんでしょう。

 本物かどうか、ためしてみたんです。
 どうやら、本物みたいですね。
 こちらへどうぞ、
 お客さまがた。」

ルック、森の奥へ進んでゆく。
一同ルックのあとを追うも、その姿は既にない。
──魔術師の塔
一同、塔の中を進む。
ひたすら階段を昇り続けると、最上階の階段の前にレックナートが佇んでいる。
レックナート

「おまちしておりました、
 帝国からの使者のかた。

 あら、
 今年は、かわいい使者ですのね。」

テッド
「かわいいだってさ、
 どんな気分だい ティエル、
 わるい気はしないか?」
レックナート

「あなたも りっぱな帝国軍人ですもの、
 かわいいだなんて、失礼でしたね。

 “星見の結果”は 用意してあります。
 こちらへどうぞ。」

レックナート、奥の部屋へ歩いてゆく。
グレミオ
「ぼっちゃん、
 レックナートさまのところへ・・・・」
テッド
「ティエル、
 レックナートさまって キレイだな。
 はやく行って来いよ。」
クレオ
「これで、星見の結果をもらえば
 ひと安心ですね。」
パーン
「ぼっちゃん、はやいとこ
 “星見の結果”をもらって帰りましょうよ。
 はらがへってきて・・」
ティエル、星見の部屋へ。
高く天井には、炎を吐く竜のステンドグラスがある。
レックナート
「帝国のお使者のかた。
 ここに“星見の結果”があります。
 どうぞ、お持ち下さい。」
ティエル、レックナートの前まで進み出る。
レックナート
「・・・・!」
レックナート

「あなた、 お名前は?

 そう、ティエル・・・・
 やさしい名前ね。」

レックナート

「わたしは星見の魔術師。
 星の流れを見て、
 そこに未来をよみとるのが仕事。

 しかし、未来とは定められた
 ものではありません。
 わたしに わかるのはその大きな
 流れだけ・・・・・

 ティエル、
 あなたは世界の大きな流れの中で、
 きびしい宿命を背負わされています。

 それは、つらい選択であったり、
 いやされることのない
 悲しみかもしれません。

 そして、その結末は
 わたしにも知ることはできません。

 ただ、ひとつだけ・・
 あなたの運命は
 つねにあなたの手中にあります。

 わすれないでください。
 あなたが正しいと思える事を、
 えらびとるのです。
 わかりましたね。」

レックナート

「“星見の結果”をわたします。
 これで、わたしの仕事は終わりです。

 しかし、あなたとはふたたび
 めぐり会うことに
 なるでしょう。

 これは“星見”ではなく、
 わたしの願いですけどね。」

[ 星見の結果を手に入れた ]
レックナート
「自分の選択を信じるのです。
 今はそれ以上は言えません」
ティエル、星見の部屋を出て一同の元へ。
テッド
「おっ、やっと出てきたな。
 ずいぶん長かったじゃないか。
 中でなにしてたんだ? オイ?」
パーン
「早くしないと、フッチのやつが
 待ちくだびれて帰っちまうぜ。
 用がすんだなら、とっとと戻ろうぜ。」
クレオ
「まったく、あんたときたら
 レックナートさまに失礼だぞ。
 それとも、はらでもへったのか?」
パーン
「うるせー」
レックナート、星見の部屋から一同の元へ。
レックナート

「ふふふ、

 こんな なにもない所では
 たいくつでしょう。
 岸までルックに送らせます。

 ルック。」

ルック、レックナートの元へ転移して現れる。
ルック
「ここにいます レックナートさま。」
レックナート
「ティエルたちを岸べまで
 おくってきなさい。
 くれぐれもイタズラはしないように。」
ルック
「もちろんですよ。
 このぼくが そんなことすると
 思っているんですか? ひどいなぁ」
クレオ
「レックナートさま、
 では、これで失礼させてもらいます。」
レックナート、クレオの前へ。
レックナート
「あなた・・・・・」
クレオ
「はい?」
レックナート
「あなたは、ティエルを守るのが役目
 これを お持ちになってください。
 必ずや役に立つはずです。」
火の封印球を
てにいれた!
レックナート
「ティエル。
 わたしの話したこと、
 わすれないでください。」
ルック
「それじゃあ 行きますよ。
 みなさん目をつぶってください。」
ルック
「わが真なる風の紋章よ、
 その力を示せ。」
周囲が光に包まれる。
──島の入り口
フッチ

「おそいなぁーー。
 おいブラック、先に帰っちまうか?

 なーに、大丈夫。
 近衛隊のかたがたなら
 なんとかするだろう。」

光の球が一つずつ現れ、一同が転移してくる。
パーン

「んっ?

 うわっ どういうことだこりゃ。
 もう、もとの所についてるぜ、
 こんな魔法 はじめて見たぞ。」

グレミオ
「さすがに
 レックナートさまの弟子ですね。」
クレオ
「それはいいけど、
 テッド君の姿が見えないようだが・・・」
遅れてテッド、光球に包まれ転移してくる。
腕をばたつかせ、地面に伏し落ちる。
勢いよく起き上がり、
テッド

「いててて、
 ちきしょう! やりやがったな!

 どうしてこう こまっしゃくれた
 ガキばかりなんだ?」

フッチ、その言葉に飛び上がって反応。
フッチ
「なんだって そりゃどういう意味だ!」
グレミオ
「もう いいかげんにしてください。
 ケンカはうんざりですよ。」
ティエル、フッチの前へ。
フッチ
「ようし、やっと戻れるのか。
 さあさあ、のってくれ。
 ぼやぼやしてると おいてくぜ。」
一同、テッドを最後にブラックの背中に乗り込む。
グレミオ
「み、みんな のりましたよ。」
パーン
「くっそ、
 せめぇなぁ。」
フッチ
「ようし、
 いくぞブラック、
 帝都まで ひとっとびだ!」
ブラック、翼を羽ばたかせ一声鳴き、飛び立つ。
高く空を駆け、グレッグミンスターへ。