幻想水滸伝1 台詞集 第一章

ロックランド3

グレィディの屋敷の前、見張りが立っている。
見張りの兵士

「なんだ お前らは、
 ようがないなら 帰れ 帰れ。

 それとも あの山賊みたいに
 ひぼしにされたいか?
 わっはっはっはっは」

屋敷横の広場に、バルカスとシドニアが張り付けにされている。
グレミオ
「けいかいが きびしいですね。
 これはしのび込むのは 大変ですよ。」
ビクトール
「まあ このおれに まかせときな。
 こういうことには なれてるからな。」
ビクトール、何処かへ。
パチパチと火の爆ぜる音がする。
見張りのところへ使用人が駆け寄って来る。
使用人
「たいへんだぁ たいへんだぁ、
 グレィディさまの おやしきが
 火事だ 火事だ。」
見張りの兵士
「なんだってーーー!!」
二人、慌てて屋敷の中へ。
ビクトール、一同の元へ。
グレミオ
「ビクトールさん!
 なにを したんですか!
 まさか・・・」
ビクトール
「へっへっへ、 さぁね。
 ここんところ 空気がかわいてるからな。
 そのせいじゃないか。」
グレミオ、飛び上がって抗議。
グレミオ
「なんてことを!
 ぼ、ぼっちゃん こんな人のことを
 みならっちゃだめですよ!」
ボヤの出る屋敷内へ突入。
屋敷内の兵士たちと幾度か戦闘したあと、広場へ。
バルカス

「うう、 なにごとだい。
 目がかすんで 良く・・・

 ああっ!!
 てめぇらは あの時の 帝国のやつら!!
 何しに来やがった
 おれを わらいに来たのか!!」

グレミオ
「そんなことしにきたわけじゃないですよ。
 わたしたちだって 事情を知ってたら
 グレィディなんかに 力をかしませんよ。」
クレオ
「わけあってね、いまじゃ
 おまえたちと同じ おたずね者さ。
 今、助けてやる。」
バルカス
「ありがてぇ。
 相棒のほうも、お願いするぜ。」
シドニア、風のようにすり抜ける。
シドニア
「ふっ。その必要はない。」
バルカス
「てめえ シドニア!
 そんなマネができるんなら、
 なんで さっさと逃げねぇんだ!」
シドニア
「ふっ。
 おれ一人だけ
 逃げるわけにいかないだろ?」
バルカス
「シドニア・・
 てめぇ・・」
ビクトール
「おい はやいところ
 ずらかろうぜ。」
屋敷を出ようと玄関の方へ戻ると、グレィディに遭う。
グレィディ

「き、き、きさまらーーー、
 皇帝陛下にさからい、
 山賊を逃がしたうえに、

 その上、その上、その上、
 わたしの家に火をーーーー!
 ゆるさんぞっ!!」

バルカス、前へ。
バルカス

「おおっ やるってのかい。
 はらに すえかねてるのは
 こっちも同じさ

 てめぇの 目んたま
 くりぬいてやろうか?」

グレィディ、一歩引く。
グレィディ

「えっ その いや」

シドニア、前へ。
シドニア
「ふっ。
 おれは やつざきでいい。」
グレィディ、さらに後ずさる。
グレィディ

「えっ いや その
 だから・・・・・

 おぼえておけよ。
 このことはクレイズさまに 報告して、
 必ず しかえししてやるからなぁ!」

グレィディ、足早に去って行く。
グレミオ
「クレオさん。
 わたしたち 本当に帝国に
 もどれるんでしょうか?」
クレオ
「さあね・・・」
グレミオ
「ぼ、ぼっちゃん・・・」
ビクトール
「はっはっはっは、 だいじょうぶだ。
 人間 どんなことがあっても
 なんとか 食っていけるもんだぜ。」
──ロックランド入り口
バルカス

「これで 解放軍とやらに
 かりができたわけだな。

 オデッサさまに伝えてくれるか。
 『助けがいるときは いつでも言ってくれ。
 バルカスとシドニア 首をそろえて
 かけつけます』 とな。

 じゃあな、
 えんがあったら また会おうぜ。」

バルカスとシドニア、去って行く。
ビクトール

「ひと仕事おわった後は 気持ちいいな。
 さあ、レナンカンプに戻ろうぜ。

 ティエル、もうちょっとだけ
 解放軍につきあえよ。
 いいだろう?」

クレオ
「ぼっちゃん。レナンカンプにもどったら、
 これからどうするか 考えましょう。
 このままでは・・・・」
一同、レナンカンプへ。