幻想水滸伝1 台詞集 第一章

レナンカンプ2

──宿屋『けやき亭』地下
ティエル、それぞれに話し掛ける。
ハンフリー
「・・・・・・・・」
サンチェス
「お帰りなさいませ。
 ご無事でなによりです。」
フリック
「お、無事にもどってきたか。」
オデッサ
「ティエル! もどってきてくれたの?
 ありがたいわ。
 これで もんだいが解決する!」
グレミオ
「それはどういうこと・・・」
フリック、飛び上がって叫ぶ。
フリック
「オデッサ!!
 まさか!」
オデッサ
「ええ そのまさかよ。」
ビクトール、きょろきょろと二人を見やる。
ビクトール
「なんだ? なんだ?
 どうしたってんだい?」
オデッサ、ティエルに何かを差し出す。
オデッサ
「ティエル。
 これを見てくれる?」
グレミオ、それを覗き込む。
グレミオ
「えっ えっ なんですか
 わたしにも 見せてください。」
ビクトール、同じく覗き込む。
ビクトール
「なんでぇ こいつは?」
オデッサ
「これは 火炎槍の設計図よ。」
クレオ
「火炎槍?」
オデッサ

「そう。わたしたち解放軍は帝国軍から
 見ればとるに足らないそんざいよ。
 でも、今はわずかな力しかなくても

 いつかはかならず帝国軍と
 正面から戦う時がくるわ。
 そして、この火炎槍は
 その時、必ずや役に立つはずよ。」

サンチェス
「そのために、ドワーフ鉱山から、
 高い値段で、買い取ったんですから。」
オデッサ

「ティエル、
 これを解放軍の秘密工場へ
 運ばなければいけないの。

 しかし、このアジトを空っぽに
 するわけにはいかない。
 だからこの仕事
 あなたにお願いしたいの。」

グレミオ、飛び上がって抗議。
グレミオ

「いいかげんにしてください!!
 わたしたちは帝国軍の一員なんですよ!

 そんな帝国に あだをなすこと、
 できるわけないじゃないですか!!
 行きましょう ぼっちゃん!
 こんなところにいる理由はありません!」

グレミオ、ティエルを引き摺って行く。
オデッサ
「まって!」
オデッサ、一歩前へ。
オデッサ

「帝国軍が今 何をしているのか?
 人々が何を望んでいるのか?
 あなたはそれを 知らないと言うの?

 グレミオさん。
 あなたも見たでしょう、その目で。
 あなたも聞いたでしょう、そのみみで。

 自分の見たもの、自分の聞いたものに
 うそをつくのですか?

 ティエル、あなたは どう?
 まだ 帝国にもどりたい?
 いつまでもマクドール家の
 おぼっちゃんでいたいの?」

ティエル
「父は父、ぼくはぼくだ」 ←
グレミオ

「ちょっと まってください ぼっちゃん。
 そんなこと言って、
 本当に帝国に もどれなくなりますよ。

 それでもいいんですか?
 ねぇ クレオさんも
 言ってあげてください。」

クレオ

「ぼっちゃんが行くと言うのなら、
 わたしはそれにしたがう。

 わたしの仕事は ぼっちゃんを
 守ることだ。
 それが、テオさまの命令でもある。」

グレミオ
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ぼくは帝国軍の一員だから・・・」 ←
オデッサ

「そう・・・ わかったわ。
 わたしは わたしの信じることを
 あなたにおしつける気はないわ。

 でも・・・・
 もし、気が変わったのなら
 もう一度 ここに
 もどって来てちょうだい。」

オデッサ、背を向ける。
ティエル、オデッサに話し掛ける。
オデッサ
「ティエル!
 もどってきてくれると 信じていたわ。
 力をかしてくれるの?」
ティエル
「うん・・」 ←
オデッサ
「ありがとう・・・」
「いや・・」 ←
オデッサ
「そう。
 まだ考えが決まらないのね。
 いいわ、 わたしは待っているから。」
 ──以下ループ──
オデッサ

「ティエル、
 じゃあさっそく
 せつめいをするわね。

 ここにある火炎槍の設計図。
 これを解放軍の秘密工場に
 とどけなければいけないの。」

サンチェス

「このレナンカンプの北西、
 かわをわたった所に
 虎狼山という山があります。

 その山をこえた所に
 サラディという村があります。
 そこで秘密工場からの使いが
 待っているはずです。」

フリック

「しかしなぁオデッサ、
 どうして そんなやつにこだわるんだ?
 そいつらは帝国のスパイかもしれない。

 なのに、解放軍の命運をにぎる
 火炎槍の設計図をわたしちまって
 いいのか?」

オデッサ、フリックへ向き直る。
オデッサ
「それは心配ないわ。
 わたしもいっしょに行くつもりよ。」
フリック、一歩前へ。
フリック
「なんだって!!
 きみが行くなら、このおれも・・」
オデッサ

「フリック。あなたまで来たら、
 だれがここを守るの?

 そろそろ、あなたにもリーダーとしての
 自覚をもってほしいわね。」

ビクトール
「フリック、心配すんなって
 オデッサはおれが守るよ。
 そのかわり、あんたはここを守るんだ。」
オデッサ、ティエルへ向き直る。
オデッサ
「話は決まったわね。
 さっそく、虎狼山をめざすわよ。」
オデッサ
がパーティーに加わった!
ティエル、それぞれに話し掛ける。
ハンフリー
「・・・・・・・・」
サンチェス
「虎狼山はかわ向こう、
 北西へいった所です。
 その先がサラディです。」
フリック
「オデッサに 何かあったら、
 タダじゃすまさないからな。」
一同、虎狼山へ。