幻想水滸伝1 台詞集 第一章
サラディ
- ──入り口
- オデッサ
-
「秘密工場からの使者とは
この町の宿で おちあう手はずに
なっているけど宿はどこかしらね」
- グレミオ
- 「小さな村ですから
さがせば すぐですよ。」 - ──宿屋
- オデッサ
- 「どうやら、この宿がそうみたいね。
部屋をとって、
使者を待つ事にしましょう。」 - 店主
- 「おやぁ? あんたたち お客かい?
何年ぶりだろうね。
宿代は50ポッチだ。」 - ティエル
- 「泊まる」 ←
「泊まらない」
「セーブする」 - 暗転。
- ──夜中
- ティエル、起き上がってそれぞれに話し掛ける。
- ビクトール
- 「ゴワアオォォォォ・・・
ぐわあおぉぉぉぉ・・・・・」 - グレミオ
- 「ぐー、ぐー」
- クレオ
- 「ZZZZZZZZ・・・・」
- オデッサは部屋の外、ベランダに居る。
- オデッサ
-
「ティエル、
あなたも ねむれないの?わたしもね ねむれない夜が
ときどきあるのでも、こうして夜の風にあたっていると
すこしだけ 心がいやされる。そんな気がしてくるの。
ねぇ ティエル
わたしのはなしを聞いてくれる?」 - ティエル
- 「なんですか?」 ←
- オデッサ
-
「虎狼山で会ったケスラー、
それにフリック、ハンフリー、サンチェス、
みなが わたしに期待をよせてくれてるわ。でもね、わたしは ときどき そこから
逃げ出してしまいたくなるの。
かれらの大きな期待に
わたしは答えられるのかと考えるとね。あなたは これからどうするの。
本当は帝国にもどりたいんでしょう?」
- 「きょうみない」 ←
- オデッサ
-
「そう・・・・・
じゃあ ひとつ聞いていい?あなたは いまでも帝国に
もどりたい?」
- ティエル
- 「もちろんです」 ←
- オデッサ
-
「そうよね。あなたの 父は
帝国の勇将テオ・マクドールですものね。わたしのおじのレオン・シルバーバーグも、
7年前の継承戦争を
皇帝とともに、戦った男よ。そのため、わたしも帝国の
貴族連中の間でそだったわ。だから、帝国にあふれる不平、不満を
見ないように生きて来たの。でもわたしはシルバーバーグ家の娘ではなく
オデッサという名の
一人の女であることに 気づいたの。あなたも、“テオの息子”ではなく、
ティエル・マクドールと、
呼ばれるように なりなさい。
あなたは あなたなのだから。」
- 「わからない」 ←
- オデッサ
-
「考えなさい。
あなたなら 正しいものを
選び取ることが できるはずよ。あなたの父は帝国の大将軍、
もしかしたら、へいおん無事なくらしに
もどれるかもしれないわ。でもね、おぼえておいて。
あなたは あなたの見たものから、
あなたの感じたものから、
目をそむけることはできないのよ。それを するのは、
あまりにも、罪ぶかいことだから・・・」
- オデッサ、前を向く。
- オデッサ、ティエルへと向き直る。
- オデッサ
-
「あなたはふしぎな人ね。
あなたといると
やさしい気持ちになれる。ビクトールも そんなところを
見ぬいたから、
あなたをつれてきたんでしょうね。解放軍にも、多くの人がいるわ。
ハンフリー、サンチェス、モース、
そして・・・フリック・・・、でも、あなたのような・・・
人をひきつける目をした人は・・いない。
多くの人々を・・ひきつける・・・ねぇ・・・・、
もしわたしが・・・・」 - オデッサ、鋭く前方を睨む。
- オデッサ
- 「だれっ!」
- 外からカゲが歩み寄って来る。
- カゲ
- 「それがしはカゲと申すもの。
秘密工場の長、モースどのの
使者として まいりました。」 - オデッサ
-
「モースも めずらしい人と
知り合いなのね。モースは元気かしら、手紙には
彼のハトが病気になったとあったけど、
彼がハトのかんびょうをしている姿は
あんまり 考えられないわね。」 - カゲ
- 「これは おかしなことをおっしゃる。
モースどのは ハトなどかっていませんが」 - オデッサ
- 「ごめんなさいね、
あなたをためしたの。」 - カゲ
- 「それがし、
けいやく中は決して
裏切りはしませぬ。」 - カゲ
- 「火炎槍の設計図はここよ。」
- オデッサ、カゲに設計図を渡す。
- オデッサ
- 「おねがいします。
これには解放軍の未来がかかってます。」 - カゲ
- 「しょうち。
それでは これにて
ごめん。」 - カゲ、去って行く。
- オデッサ、ティエルへと向き直る。
- オデッサ
- 「夜もふけてきたわ、ティエル
もう寝ることにしましょう。」 - オデッサ、部屋へ戻りベッドへ。
- ティエル、オデッサに話し掛ける。
- オデッサ
-
「あなたも つかれているでしょう。
はやくベットにもどりなさい。ごめんなさいね。
おかしな話につきあわせちゃって。」 - ティエル、ベッドへ。
- 暗転。
- ──翌朝
- ビクトール
- 「もう 用事はすんだって
どういうことだい。」 - オデッサ
- 「ふふ。きのうの夜にね、
ね? ティエル。」 - クレオ
- 「そういえば、夜中に
ぼっちゃんのベットが
もぬけのからに なってたけど」 - グレミオ、飛び上がって驚く。
- グレミオ
- 「ぼ、ぼ、ぼ、ぼっちゃん
なにを してたんですか、
まさか わたしに言えないようなことを」 - オデッサ
- 「さあ 行きましょう。
ね? ティエル。」 - グレミオ、飛び上がって叫ぶ。
- グレミオ
- 「ぼ、ぼ、ぼ、ぼっちゃん!」
- クレオ
- 「いくよ グレミオ」
- 暗転。
- 一同、レナンカンプへ。