幻想水滸伝1 台詞集 第一章

クワバの城塞

クレオ

「クワバの城塞、
 ここを守っているのはテオさまとも
 旧知の仲のアイン・ジードさま・・・

 われわれの顔は知らなくても、
 ぼっちゃんの顔は よく知っているはず。」

グレミオ
「ばれるか? ばれないか?
 運だめしというところですね。」
ビクトール

「なーに だいじょうぶ だいじょうぶ
 それより、にせの名前を考えとこうぜ、

 とちゅうで聞かれたら
 やっかいだからな。」

グレミオ
「じゃあ わたしはロイ。」
クレオ
「そうね、わたしはマリア。」
ビクトール
「マリアってガラかよ。」
クレオ、ビクトールに向き直る。
クレオ
「あんた、なんか言った?」
ビクトール

「そ、そうだなぁ じゃあおれは・・・

 シュトルテハイム・ラインバッハ3世
 ということにしとこうかな。」

クレオ
「・・・・・・・・・・・・・・・」
グレミオ

「・・・・・・・・・・・・・・・

 ぼっちゃんは 何にしますか?」

ティエル
「マサムネ」
「ピースケ」
「シュトルテハイム・ラインバッハ4世」 ←
クレオ
「・・・・・・・・・・・・・・・」
グレミオ
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ビクトール
「ようし 行こうぜ、
 ロイ、マリア、
 シュトルテハイム・ラインバッハ4世!」
一同、先を進む。
兵士に止められる。
兵士
「おい、おまえ!
 おまえだ!」
ビクトール、前へ進み出る。
ティエルは顔を隠すように後ろを向く。
シュトルテハイム・ラインバッハ3世
「えっ なんですか?
 あっしはまずしい なつめ売りでして、
 家にはおなかをすかせた子供が・・・」
兵士
「おまえじゃない! そこのチビだ。
 おまえ、たしか手配書にあった
 ティエル・マクドールに似てるな・・」
騒ぎを聞きつけたアイン・ジードがやって来る。
アイン・ジード
「どうしたのだ。」
兵士
「はい。 そこの少年が、手配書にあった、
 ティエル・マクドールに
 似ているような気がしまして。」
アイン・ジード
「ティエル・・・・・
 そこの少年。うつむいていないで
  顔をあげたらどうだ。」
クレオ
「まずい・・、
 アインさまに顔をみられたら」
グレミオ、ティエルに掴み掛かる。
グレミオ

「きさま!!もうおれはガマンできん。
 おまえは いつも いつも
 おれたちの足をひっぱりやがる!!

 役立たずのくせに!
 こんどは おたずね者と
 うたがわれやがって。おまえは
 だまっていてもやっかい事をおこすのか!

 お役人さん、うたがうのでしたら
 こいつの首をこの場で
 おとしてさしあげます。」

兵士
「そ、それは・・・」
グレミオ
「いえ、おたずね者とうたがわれた
 ままじゃ ねざめがわるい。
 おい おまえ かくごしろ!」
兵士、慌てて引き止める。
兵士
「ま、まて まて!」
アイン・ジード

「ふむ。ロッシュ、
 考えてもみろ

 マクドール家の息子が
 こんなみすぼらしいカッコを
 しているはずがない。
 おい おまえら 行ってよいぞ。」

兵士
「でも それでは・・・」
アイン・ジード
「いいんだロッシュ。
 行かせてやれ。」
一同、兵士の間を通り抜ける。
アイン・ジード
「おい、少年。
 父を大事にしてやれよ。」
一同、城塞を通り抜ける。
グレミオ

「もうしわけありません ぼっちゃん。
 きりぬけるためとはいえ
 あんなことをするなんて、

 このグレミオ、いかなるばつもうけます。
 それでも 足りなければ
 この首を・・・」

ビクトール

「おいおいグレミオ。
 オーバーなやつだな、
 ぶじにすんだんだから いいじゃないか

 ティエルだって、
 そんなに 心の
 せまいやつじゃないだろ。」

ティエル
「ゆるさない!!」 ←
クレオ、慌ててティエルを諌める。
クレオ
「ぼっちゃん。
 ぼっちゃんも グレミオがたすけようとして
 やったことぐらい わかるでしょう。」
ティエル
「ゆるさない!!」 ←
「わかっているさグレミオ」
ビクトール
「ティエル、
 おどかすのもそれぐらいにしとけ。
 じょうだんが すぎるぞ。」
ティエル
「ゆるさない!!」 ←
「わかっているさグレミオ」
グレミオ
「そうですね。
 やはり ゆるされることではないですね。
 こうなったら 死んでおわびを・・」
ビクトール、慌てて引き止める。
ビクトール

「うわーーーーー!
 おい! はやまるなよ!!
 待てって!!

 なあ、ティエル
 気持ちもわかるけどさぁ、
 ここはおれにめんじて ゆるしてやれよ。」

「わかっているさグレミオ」 ←
グレミオ
「ぼ、ぼっちゃん・・・」
門の横にチャンドラーが佇んでいる。
チャンドラー

「よう、おれはチャンドラー。
 きままな ぎょうしょうにんさ。
 もうけをもとめて東へ、西へ。

 もちろん みせをもてれば
 いちばんいいんだけどね。」

一同、セイカへ。