幻想水滸伝1 台詞集 第二章

コウアン

──宿屋
クリン

「レパントのやしきに行く?
 うききき、
 やめときなって むだだぜ。

 まあ、とめないけど、
 どうしてもっていうなら行ってみなよ。
 それより、いい話があるん
 だけどなぁ・・・ うききっ、」

──レパントの屋敷
ジョバンニ
「もうしわけありません。
 主人のレパントは いそがしくて
 お会いになれません。」
ビクトール
「いつになったらヒマになるんだ。」
ジョバンニ
「さあ、 あしたか、あさってか、
 もしくは 一月後か、
 はたまた 一年後になるか・・・」
ジョバンニ2
「いいかげんにしてください。
 かえった、かえった!
 しおをまきますよ!」
──宿屋
クリン

「うきき、レパントのだんなの
 おやしきに行っただって?

 あんたらみたいな しろうとが
 正面から行ったんじゃ、
 何年たってもレパントにゃあえないって。

 それより どうだい。
 おいらの 話にのらないかい?
 レパントに会わせてやるぜ。」

ティエル
「話を聞こう」 ←
クリン
「ようし きた。
 ここじゃ 場所がわるい。
 宿に部屋をとろうぜ。」
「信用できないな」 ←
クリン
「へっ じゃあ一生そうやってな
 マヌケ」
クリン2
「どうだい、すなおに話を
 聞く気になったかい?」
ティエル
「話を聞こう」
「信用できないな」 ←
クリン
「へっ じゃあ一生そうやってな
 マヌケ」
 ──以下ループ──
暗転。
──宿屋の一室
ビクトール
「さて おまえの話とやらを
 聞かせろよ。」
クリン
「へっへ、あせるな あせるな。
 あんたら、レパントがなんで、だれにも
 会わないか知ってるか?」
グレミオ
「なぜなんでしょうね。」
クリン
「あいつはね、あんたらみたいな
 帝国にはむかう集団と かかわりあいに
 ならないために、だれとも会わないんだ。」
クレオ
「なぜだ?
 マッシュの話と
 ようすがちがうな。」
クリン

「さてね、それより
 ここからがほんだいだ。

 レパントには大事に
 しているものが二つある。
 一つは、妻のアイリーン。
 もう一つが、銘刀キリンジさ。」

グレミオ
「それで・・・」
クリン

「へっへっへ、そこでだ
 銘刀キリンジを盗みだせば、
 いやがおうでも、レパントは追って来る。

 そしたら、そこであんたらは
 レパントに話すなり、おどすなり
 すればいい。
 どうだい、わかったかい?」

ビクトール
「なるほど。
 で、キリンジを盗みだすにはどうするんだ」
クリン

「うっきっきっき、
 おいらに、まかせときな。
 しばらくしたら、レパントの家にきな。

 そいじゃあな、
 うききききききき。」

クリン、去って行く。
グレミオ
「こんどは どろぼうのマネごとですか、
 なげかわしい。」
ビクトール
「マネごとじゃなくて どろぼうだよ。」
暗転。
クレオ
「そろそろ時間だな。
 行こうじゃないの。」
──レパントの屋敷 横
クリン
「来たな。ようし、まってろよ。」
クリン、木の枝に縄を渡す。
クリン
「ほらよ、できたぜ。
 そら 行ってきな。」
ビクトール
「おまえは 行かないのか?」
クリン
「おいらの仕事は ここまでだ。
 こっから先は あんたらの仕事。
 おいらは ここでまってるぜ。」
一同、縄を登り屋根の上へ。
梯子を降りて屋敷内へ。
──レパントの屋敷
一同、下へ下へと梁を進む。
──倉庫
ロック

「あ、どうも。
 あっし? あっしはみての通り
 ただのそうこばんでさぁ。

 あなたたちは 解放軍のかた?
 そーーーかぁ。
 つかぬことをおききしますがねぇ。
 解放軍の金庫ってのは大きいんですかね。

 えっ、まだないんですか。
 でも、大きいのをつくる気はある?
 そ、そうですか。なるほど。

 ティエルどの、
 このロック、かねてより解放軍の仲間に
 なりたいと思っておりました。
 ぜひ、このわたくしめも・・・」

ティエル
「仲間にする」 ←
ロック

「あ、ありがとうございます。
 さ、さ、さっそく 大きい金庫を
 つ、つ、つ、つくりにいきましょう。」

ロック
が仲間になった!
「断る」 ←
ロック
「そ、そ、そうですか・・・
 で、でも大きい金庫をつくるときには
 このあっしにこえをかけてくださいね。」
一同、さらに屋敷の奥へ。
ルーレット部屋の横にジュッポが佇んでいる。
ジュッポ

「おう おどろいた。
 なんだい あんたらは?
 こそどろ?こりゃ、ごくろうさん。」

ビクトール
「だれだ おまえは。」
ジュッポ
「おう あちきのことを 聞きなさる。
 あちきは からくり師のジュッポと
 いうが あんたは だれだい。」
クレオ
「からくり師?
 じゃあ このやっかいな しかけは
 あんたがつくったのかい」
ジュッポ
「そうとも そうともよ。
 あちきが つくったしかけ、
 たのしんで もらえたかい?」
グレミオ
「じょうだんでしょう?」
ビクトール
「おい おまえ、
 あの いまいましい しかけを
 早いところ とめな。」
ジュッポ

「うーーん そいつは むずかしいかも。
 からくり人形たちは とめてあげるが、
 大きいしかけは ちょっとむりかな。

 まあ楽しんでくれよ、
 解放軍の みなさん。」

ジュッポ、去って行く。
ルーレットの部屋を通り過ぎて、銘刀キリンジのある部屋へ。
クレオ
「キリンジってのは こいつだね。
 ほう、さすがに銘刀だね。」
[ 銘刀キリンジを手に入れた ]
グレミオ
「クレオさん。
 ようが すんだなら、
 さっさと逃げましょうよ」
ビクトール
「そんなに びびるなよグレミオ」
グレミオ
「マクドール家のぼっちゃんが、
 どろぼうで つかまったら
 いい わらい者ですよーー」
一同、屋敷を抜け出す。
クリン

「おそいぞ おそいぞ。
 エモノは?

 おお よくやったぜ。
 はやいところ 宿にもどろうぜ。」

──宿屋の一室
クリン

「いやーー、さすが
 おいらが見こんだだけあるぜ。

 おいらも 一回しのびこんだんだが、
 へんてこな からくり人形がでてきて、
 なんにも とらずに 逃げ出したんだ。」

グレミオ
「知ってて、行かせたんですか。」
クリン
「まあ まあ いいじゃねえか。
 それよりも・・・うきききき」
クリン、部屋の外へと出てお茶を用意している。
クリン
「どうだい つかれたろ
 お茶でも どうだい」
クレオ
「お茶?」
グレミオ、クレオと目を見合わせる。
グレミオ
「お茶ーー?」
ビクトール、二人と目を見合わせる。
ビクトール
「お茶ーーーー?」
クリン、用意したお茶を運んで来る。
クリン
「さあ さあ ひといき いれなよ」
ビクトール
「クリンくん」
クリン
「ん、なんだよ
 うききき?」
ビクトール
「きみが 最初に
 それを のんでもいいよ。」
クリン、飛び上がって反論。
クリン
「え、いや おいらはなんにもしてないから
 つかれてないし・・・ききっ」
ビクトール
「そんな こったろうと思った。
 そんな手に ひっかかるような
 マヌケじゃないぜ」
クレオ
「一回 ひっかかったくせに」
暗転。
クリン、縄で縛られベッドに押し込められている。
ビクトール
「おれたちを だしぬこうなんて
 ふてぇやつだ。」
外からレパントの怒鳴り声がする。
レパント
「出てこんか! こそどろが!
 はやく 出て来たほうが
 身のためだぞ!」
レパント、宿屋の中へ。
クレオ
「ずいぶん 早いな。
 もう みつかったか」
クリン
「へっへ、おいらが しらせといたんだ。
 あんたらが ねている間に
 つかまるようにね。」
ビクトール
「行こうぜ」
一同、レパントの元へ。
レパント
「家宝のキリンジを ぬすみだしたのは
 おまえか、おとなしく返せばよし、
 さもなければ・・」
ティエル
「・・・・・・・・・」 ←
レパント
「この こそどろが!
 グウのねもでないか!」
グレミオ
「どうしたんですか ぼっちゃん。
 本当のことを 話しましょうよ」
クレオ
「ティエルさま、
 マッシュさまの話しを忘れたんですか。
 かれがレパントですよ。 たぶん。」
「じつは マッシュのすすめで・・」 ←
レパント

「なに? マッシュどのが・・・
 マッシュどののさそいならば、
 すぐにも力になりたいが・・・・

 わたしには
 すてられないものがあるのです。
 キリンジをおいて、お帰りください。」

ティエル
「あなたの力が必要なんです」 ←
レパント
「せっかくですが、わたしをしたう
 家人たちのことをかんがえると・・・
 もうしわけありません。」
ティエル
「あなたの力が必要なんです」 ←
「わかりました。刀はかえします。」
レパント
「わたしの身が わたし一人のものなら
 よろこんで 力をかしたのですが・・・
 今は そういうわけにいかないのです。」
ティエル
「あなたの力が必要なんです」 ←
「わかりました。刀はかえします。」
レパント
「もうしわけ ありません。
 いまは このくらしをすてたくないのです。
 それが 妻のためでもある。」
ティエル
「あなたの力が必要なんです」 ←
「わかりました。刀はかえします。」
レパント
「せっかくですが、わたしをしたう
 家人たちのことをかんがえると・・・
 もうしわけありません。」
 ──以下ループ──
「わかりました。刀はかえします。」 ←
レパント
「かたじけありません。
 では これにて失礼させてもらう。」
ジョバンニ
「だんなさまーーっ!!!!」
ジョバンニ、慌てて宿屋へ駆け込んで来る。
レパント
「どうしたのだ ジョバンニ
 そんなに あわてて。」
ジョバンニ
「お、おくさまが おくさまが・・」
レパント
「アイリーンがどうしたというのだ。」
ジョバンニ
「新任の軍政官につれていかれました。
 とめようとしたのですが・・」
レパント
「なんだと!!」
レパント、慌てて駆け出して行く。
ジョバンニ
「レパントさまが・・・・・・
 ど、ど、ど、どうすれば・・・・」
──宿屋の一室
クリン
「みてろよ、こんななわなんか・・・
 おっ、ほっ、ほれっ、
 ・・・・・・・・・・・・・・・」
クリン、抜け出そうともがく。
クリン
「ほどいてくんない?」
──軍政官の屋敷 前
レパント
「きさまら、なにゆえ
 わたしの妻をつれさった。
 新任の軍政官とやらを出せ!」
兵士
「クレイズさまは、
 約束がないかたとは、お会いしません。」
レパント
「なんだと!」
レパント、見張りの兵士を倒し屋敷内へ。
兵士
「なんだ おまえは!
 ここをクレイズさまの おやしきと
 知っての ろうぜきか!」
レパント
「うるさい!
 ぬすっとが なにをえらそうに!」
レパント、兵士をなぎ倒し先へ進む。
一同、あとを追う。
レパント、ティエルへと向き直る。
レパント

「この数では さすがの わたしも
 ほねがおれそうだな。

 んっ おまえらいい所にきた。
 ちからをかせ。」

『レパントがパーティーにはいります。
 パーティーメンバーを一人へらして下さい』
レパント
がパーティーに入った!
戦闘開始。
一同、二階へと進みクレイズの部屋へ。
クレイズの後ろにアイリーンが捕らわれている。
クレイズ

「またしても おまえかティエル!
 おまえのせいで わたしは こんないなかに
 追いやられたのだぞ。

 わたしの出世のジャマをしおって。
 その上、その上、こんどは
 わたしの楽しみのジャマか。」

レパント、一歩前へ。
レパント
「なんだと!アイリーンを返せ。
 この ゲスやろうが。」
クレオ
「あんただけは ゆるせないね。」
兵士が駆け込んで来る。
戦闘開始。
クレイズ、後ずさりアイリーンを盾にする。
レパント
「アイリーン!」
アイリーン
「あなた!」
クレイズ
「ふん。 そこまでだ。それ以上
 ちかよるなよ。わたしも美しい女性を
 傷つけたくはないですからね。」
グレミオ
「なんてやつだ。くさりきってますね。
 こんなやつの命令を聞いてたかと
 思うと・・」
クレイズ

「なんとでも 言うがよい。
 わたしは 自分の身が
 かわいいのでね。

 それよりも、なつかしい男と
 会わせてやろう。
 おい! 早くでてこい!」

パーンが部屋へ入って来る。
クレオ
「パーン!」
クレイズ
「ふん。 おい パーン。
 そいつらをつかまえろ。そうすれば
 テオさまの めいよばんかいにもなる。」
グレミオ
「パーンさん。
 そんな やつの言うことを聞くんですか?」
パーン

「クレオ、グレミオ

 ぼっちゃん・・・・」

クレオ
「パーン・・・」
パーン
「おれは あの日の選択を
 まちがっていたとは 思わない。
 いまでも、正しかったと思う。」
クレイズ
「そうだ、そのとおりだ パーン」
パーン

「しかし、それでも おれの心はいたむ。
 おれは・・・・やはり おれは
 自分の心に正直に生きたい。

 それが 正しいことなのか、
 まちがっているのかは
 時が答えを出してくれるはずだ。」

クレイズ
「な、なにをいってるのだ パーンよ。」
パーン
「人間のかわをかぶったブタ野郎!
 これでもくらいな。」
パーン、クレイズへ一撃。アイリーンを救出する。
ビクトール
「なんだか知らねえが、
 おまえ ずいぶんと いろんな奴に
 うらまれてるじゃねえか」
クレイズ、後ずさる。
クレイズ
「おい 待て、おちつけ。
 おれに 何かあったら 父親のテオが
 どんな目にあうか 考えてみろ」
ティエル
「おまえだけは ゆるさない」 ←
クレイズ
「お、おい、まさか、
 た、たすけてくれーー」
「とっとと うせな」 ←
グレミオ
「ぼっちゃん どうして こんなやつを、
 こいつは テッドくんの かたき・・」
クレイズ、慌てて駆け去って行く。
クレオ
「グレミオ、ぼっちゃんのきめたことだ。
 やはり、わたしたちとは
 器がちがうようだ。 うれしいね。」
暗転。
ティエル、それぞれに話し掛ける。
パーン

「ぼっちゃん。
 いえ、 ティエルさま。
 このわたしを 解放軍に加えてください。

 ティエルさまに ゆるしをこえる
 立場ではありませんが、
 それでも わたしはティエルさまの
 もとで はたらきたいのです。」

ティエル
「おまえを ゆるすわけには いかない」 ←
パーン
「おねがいします。
 ティエルさま。」
ティエル
「おまえを ゆるすわけには いかない」 ←
「パーン、ちからをかしてくれ」
パーン

「テッドくんのことを・・・
 もうしわけありません。

 本当なら、顔をみせることも
 できないのですね。
 それでも、やはり
 わたしは解放軍のもとで・・」

ティエル
「おまえを ゆるすわけには いかない」 ←
「パーン、ちからをかしてくれ」
パーン
「やはり、ゆるしては
 もらえないのですね」
 ──以下ループ──
「パーン、ちからをかしてくれ」 ←
パーン

「ぼ、ぼっちゃん・・・

 ありがとうございます。
 この命、いつでも
 ティエルさまのために
 つかいましょう。」

パーン
が仲間になった!
アイリーン
「ありがとうございます。
 レパントも、本当はあなたたちに
 力をかしたくてウズウズしてたのよ。」
レパント

「ティエルどの。
 どうやらこれで
 わたしもおたずね者になったようだ。

 わたしは、家を守るため
 帝国のおうぼうに
 目をつぶってきた。
 しかし その結果がこれだ。」

レパント、アイリーンへと向き直る。
レパント
「アイリーン・・・・」
アイリーン、レパントへと向き直る。
アイリーン
「はい。」
レパント
「おまえとは 夫婦のえんを切る。」
アイリーン、後ずさって驚く。
アイリーン
「な、なぜですか あなた?」
レパント
「わたしは これから 解放軍に入る。
 もうここへ 戻ってはこれないだろう。」
アイリーン

「・・・・・・・・・

 あなたは ひどい人です。
 このわたしを
 そんな女だと思っているのですか?」

レパント
「つらいことになるぞ。」
アイリーン
「覚悟はできてます。
 あなたと 夫婦のえんを 結んだ時から」
アイリーン、レパントに寄り添う。
レパント
「ティエルどの。
 わたしの ちから、解放軍のために
 つかわせてください。」
レパント
が仲間になった!
レパント2
「しばし、準備の時間が必要ですが、
 すぐに トランへ むかいます。」
一同、本拠地へ戻る。

寄り道

──宿屋
ローレライ
「だれだい あんたは?
 ふーーーん、解放軍ねぇ・・」
ティエル
「仲間にさそう」 ←
ローレライ
「どうしようかねぇ・・・・・、
 ふーーーーーん、」
ローレライ、ティエルを品定めするように周る。
ローレライ
「だめだね。
 あたしは弱いやつと
 つるむ気はないんだ。」
「仲間にさそわない」 ←
ローレライ
「なんだい?
 まだ なんかようでもあるのかい?」