幻想水滸伝1 台詞集 第三章

ネクロードの城

ゾラック
「来ましたな ティエルどの。
 行くぞ みんな。
 戦士の村の力を見せるのだ!」
村人ら
「おーーーー!!」
ネクロード、城の扉より現れる。
ネクロード
「おやおや、ひとの結婚式に
 武器をふりまわして あらわれるとは、
 ぶれいにもほどがありますよ。」
ゾラック
「何を言うか、テンガアールを、
 娘を返せ。」
ネクロード

「そうはいきませんよ。
 あの娘は、わたしのだいじな
 花嫁ですからね。

 あの夕日です。
 あの夕日がしずんだときが
 われわれ二人の結婚式のはじまりです。

 ティエル、あなたは
 解放軍のリーダーですね。
 あなたを 今夜の主客として
 しょうたいしますよ。

 夕日がおちるまでに、
 城の最上階までにやってこなければ、
 テンガアールは えいえんに
 わたしのものです。いいですね。」

ネクロード、城の扉へ入り際振り返る。
ネクロード
「そうそう、この門は
 しょうたいされた者しか
 通れないようになってますから。」
ネクロード、城の中へと去って行く。
ゾラック
「おのれぇぇぇ」
村人
「われわれを ばかにするな。」
クレオ
「おい、待て!」
村人、扉を突破しようとするも衝撃に阻まれる。
村人
「う、うわあああああああああ」
ビクトール
「どうやら、
 ネクロードの言ったことは
 本当のようだな。」
クレオ
「ティエルさま、これは ワナです。
 解放軍のリーダーと知って、
 それで・・・」
ビクトール、ティエルを見やる。
ビクトール
「だが、
 おれたちが行くしか
 ないようだぜ。」
ゾラック、ティエルへと向き直る。
ゾラック

「ティエルどの、
 お願いします。

 娘を、テンガアールを、
 あのうすぎたない吸血鬼から
 とりかえしてください。
 お願いします。」

一同、先へ進もうとするとヒックスの声が掛かる。
ヒックス
「ま、まって、
 まってください。」
ヒックス、一同の元へ。
ヒックス
「ティエルさま。
 ぼくも、
 ぼくも、つれていってください。」
ゾラック

「無理を言うな ヒックス。
 それに、おまえはまだ戦士として
 みとめられてはいない。

 戦士としてみとめられてない者、
 剣に名を持たぬ者は
 戦いには出られない。
 それが 村のおきてだ。」

ヒックス

「ぼくは まだ
 一人前じゃないし、
 強くもありません。

 でも、でも、それでもテンガアールを
 この手で助けたいんだ。

 テンガアールに約束したんだ。
 だから、だから、
 テンガアールとの約束だけは・・

 お願いしますティエルさま。」

ティエル
「足手まといはいらない」 ←
ヒックス
「おねがいです。おねがいします。
 このとおりです。
 おねがいします。おねがいします。」
ビクトール
「だめだ。
 ティエルは、おまえを
 死なせたくないんだ。」
ティエル
「足手まといはいらない」 ←
「わかった、ついてこい」
ヒックス
「テンガアールを、テンガアールを
 たすけたいんです。約束したんです。
 お願いしますティエルさま。」
ティエル
「足手まといはいらない」 ←
「わかった、ついてこい」
クレオ

「ティエルさま、わたしからも
 お願いします。かれをつれていって
 あげてください。

 わたしが かれを助けますから。」

ヒックス
「ク、クレオさん・・・」
ティエル
「足手まといはいらない」 ←
「わかった、ついてこい」
ヒックス
「おねがいです。おねがいします。
 このとおりです。
 おねがいします。おねがいします。」
──以下ループ──
「わかった、ついてこい」 ←
ヒックス
「あ、ありがとうございます。」
ゾラック
「ヒックス。
 ここへ くるんだ。」
ヒックス
「はい。」
ヒックス、ゾラックの元へ。
ゾラック

「おまえのその言葉を待っていた・・・

 聖戦士クリフトの息子の一人、
 戦士の村のヒックス。

 おまえを戦士として認め、
 ここに剣に名をもつ しかくをあたえる。
 そして、あたらしき戦士がうまれたことが
 みなの よろこびと ならんことを・・

 さあ、ヒックス。おまえもこれで
 戦士として認められたことになる。
 おまえの勇気、それこそ戦士にふさわしい。
 テンガアールをたのむ。」

ヒックス
「あ、ありがとうございます
 ゾラックさま。」
ゾラック
「自分の剣に 名をつけるがよい。
 考えてあるか?」
ヒックス
「はい。剣の名前だけは、
 前から、 もう何年も前から
 決めていました。」
クレオ
「行くよヒックス。
 テンガアールが 待ってるんだろ。」
ヒックス
「は、はい。」
ヒックス
がパーティにはいった!
ゾラック
「ティエルさま、
 お願いです。いっこくもはやく
 テンガアールを・・・」
ゾラック2
「ティエルどの、
 テンガアールを・・
 わが娘をおねがいします。」
村人A
「にっくきーー、ホイ」
村人B
「にっくきーーー、ホイ」
村人C
「てきをーーー、ホイ」
村人D
「おいつめてーーー、ホホホ、ホイ」
村人E
「いざいざーーー、ホイ」
村人F
「すすめーーー、ホイ」
村人G
「われらがーーー、ホイ」
村人H
「友よーーー、ラタタ、ホイ」
──地階 右の部屋
ゾンビ
「げへっつ、げへへへ、
 おまえら、いいこと、
 おしえて、やろうか?」
ティエル
「おしえてください」 ←
ゾンビ
「げへっ、げへへへ、
 ただじゃいやだなーー。」
ティエル
「100ポッチはらう。」 ←
ゾンビ

「げへっ、こ、これだけ?
 じゃーー、な、ないしょだけど、

 ・・「森のなかでも、
 夜だけでなく、
 仕事の間も、
 われらが王をたたえよ」・・

 と、ネクロードさまは、
 いつも、われわれに、ゆうんだなー、
 げへへ。」

「300ポッチはらう。」 ←
ゾンビ

「げへっ、これくらいだと・・・
 じゃーー、な、ないしょだけど、

 げへっ、ネクロードさまは、
 よく、じぶんのことを、
 「夜の王」と、いってる、ぞーー。」

「10000ポッチはらう。」 ←
ゾンビ

「ゲヘげへっ、こんなにくれるなら・・、
 じゃーー、な、ないしょだけど、

 ネクロードさまは、
 なぜか3階のろうかの え は
 げへっ、右から2番目の え から、
 みるなーー、

 そ、そ、そのあとはなー、
 右から3番目の え を
 げへっ、み、みるなー。」

「25000ポッチはらう。」 ←
ゾンビ

「ゲヘげへっげへへ、
 こんなにこんなにくれるなら・・、
 じゃーー、な、ないしょだけど、

 じつは、
 ネクロードさまは・・
 ・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・でべそ」

ビクトール
「ふざけるなーー!」
ゾンビ
「げへっ、おこられたんだなー。
 じゃあー、お、おかねは、
 かえすんだなー。」
「おそわることなどない!」 ←
ゾンビ
「げへっ、ぜったい、
 おまえら、そんしたぞー。
──三階
絵画
「マロニエの森」
という え があります。
かんしょうしますか?
ティエル
「する」 ←
「しない」
「カチッ」
絵画
「ひるさがりの女」
という え があります。
かんしょうしますか?
ティエル
「する」 ←
「しない」
「カチッ」
絵画
「のら仕事の少女」
という え があります。
かんしょうしますか?
ティエル
「する」 ←
「しない」
「カチッ」
絵画
「夜の王」
という え があります。
かんしょうしますか?
ティエル
「する」 ←
「しない」
「カチッ」
上の階へと通じる隠し扉が開く。
──四階
棺おけ
けっこう中はきもちよさそうだ。
ねてみますか?
ティエル
「そんな気味悪い事できない」 ←
「ちょっとだけなら・・」 ←
暗転。
ティエル、棺おけの中で眠る。
ティエル
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
暗転。
パーティーの HP/MP が全回復した。
──最上階
ネクロード、パイプオルガンを弾いている。
その隣には、ウェディングドレス姿のテンガアールが立っている。
ネクロード
「おやおや
 ずいぶんおそかったですね。
 まちくたびれましたよ。」
ヒックス、前へ進み出る。
ヒックス
「テンガアール!!
 いま 助けるよ!」
テンガアール
「ヒックス。
 来てくれたんだ・・・・
 ぼく うれしいよ。」
ネクロード
「ちょっと まってください。
 それでは わたしが負けるみたいじゃ
 ないですか。」
ビクトール、一歩前へ。
ビクトール

「その通りだぜ、ネクロード。
 てめえは ここで負けるんだ。

 ネクロード!
 きさま!
 ノースウィンドゥという村を
 覚えているな!」

ネクロード

「さあて、どの村のことでしょう。
 わたしも 長く生きているのでね。

 そういえば、むかし あなたに似た人に
 あったことがありますよ。
 なんという名前の村でしたか・・

 それにしても
 ノースウィンドゥなんて
 村は知りません。」

ビクトール、進み出て星辰剣を構える。
ビクトール
「そのへらず口を
 二度と たたけなくしてやる。
 いくぞ 星辰剣」
星辰剣
「こんな 吸血鬼の
 一ぴきや 二ひき、
 わたしの てきではない。」
ヒックス、進み出て剣を掲げる。
ヒックス
「わが剣・テンガアールにかけて。
 ネクロード! おまえをたおしてやる。」
ヒックスの剣・テンガアールが光る。
テンガアール
「ヒックス!!」
ネクロード

「これは、これは いさましいことで。

 ティエル、あなたの右手の紋章、
 ウィンディさまに けんじょうさせて
 もらいます。」

戦闘開始。
ネクロード
「そ、その剣は・・・・・?」
星辰剣

「わたしは 夜の紋章の
 生まれ変わり。

 夜のしもべであるお前が、
 わたしに かなうはずなど
 なかろう。」

ネクロード
「おのれぇ、 わたしは500年ものあいだ
 生きたのだぞ。
 それを こんなところで終わらせて・・・」
ビクトール、進み出る。
ビクトール

「それで、500年の間、
 わるさをしてきたんだろう。
 いまこそ、おれの旅もおわる。

 家族と、仲間を殺したおまえに
 ふくしゅうするための旅だった。
 そいつに ケリをつけてやる
 覚悟しな!」

ビクトール、星辰剣を構えネクロードを斬り付ける。
ネクロード、雷電をほとばしらせながら消え去る。
テンガアール
「ヒックス!」
ヒックス
「テンガアール!」
二人、互いの元へと駆け寄る。
テンガアール
「ありがとう。
 助けにきてくれたんだ。
 うれしかったよ。」
ヒックス

「え、え、え、
 で、でも
 ぼくはなんにもしてないし・・

 ネクロードもビクトールさんが
 たおしちゃったから・・・・」

テンガアール

「もう きみって人は。

 いいんだよ、こういうときは。
 それに、ぼくにとって
 きみはヒーローなんだから。ね。」

ヒックス
「う、うん」
テンガアール
「ところで、その剣の名前・・・」
ヒックス
「あ、いや これは
 ご、ごめん 勝手にきみのなまえを・・」
テンガアール
「ほんとよ、ひとの名前を
 勝手に使って・・」
ヒックス
「ご、ごめんよ。」
テンガアール
「なんで あやまるんだよ。」
ヒックス
「え?」
クレオ
「これは この先
 たいへんそうだね ヒックス。」
ビクトール、ティエルへと向き直る。
ビクトール
「ティエル、もどろうぜ。
 おれの旅は おわったが、
 おまえの旅は まだ終わっていない。」
──城の入り口
ゾラック
「テンガアール!
 ぶじだったか。」
テンガアール
「もちろん。
 ヒックスが たすけに
 きてくれたんだから。」
ゾラック

「ティエルさま。
 ありがとうございます。

 われら戦士の村の一同は、
 解放軍に、あなたに したがいましょう。
 われわれの力が必要なときは
 いつでも、お呼びください。」

クレオ、ティエルへと向き直る。
クレオ

「ネクロードもたおした、
 戦士の村の人たちも仲間になってくれた。

 そろそろトラン城へもどっても
 よいのではありませんか。
 ティエルさま。」

ビクトール、ティエルへと向き直る。
ビクトール

「ティエル。いや、ティエルさま。

 おれは長いあいだ、
 ネクロードを追って旅をつづけ、
 そしてついにふくしゅうを
 とげました。

 それを いまはなき ふるさとに
 報告に行こうと思っています。
 かならず、また解放軍にもどってきます。

 ですから、いまは
 しばらく解放軍を はなれることを
 おゆるしください。」

ティエル
「それは こまる」 ←
ビクトール
「どうしても、一度だけ
 死んだ家族のはかに
 報告に行きたいんだ。」
ティエル
「それは こまる」 ←
「わかった はやくもどれよ」
ビクトール
「たのむよ ティエル。
 おれの わがままを聞いてくれ。」
ティエル
「それは こまる」 ←
「わかった はやくもどれよ」
ビクトール
「そんなこと言ってると、
 夜中に 勝手に逃げ出しちまうぞ。」
ビクトール
「どうしても、一度だけ
 死んだ家族のはかに
 報告に行きたいんだ。」
──以下ループ──
「わかった はやくもどれよ」 ←
クレオ
「ビクトール、
 おまえがいないのは、解放軍にとって
 大きな いたでになるな。」
ビクトール
「ああ わかってるさ。
 おれさまが いなくちゃ
 解放軍も しまらねぇからなぁ。」
テンガアール
「だいじょうぶよ。
 そのクマみたいな人のかわりに
 わたしが 解放軍で戦ってあげる。」
ヒックス、飛び上がって驚く。
ヒックス
「えええーーーーー!!!!
 ま、まってよテンガアール。」
テンガアール
「だめよ ヒックス。もう決めたんだから。
 それに きみもいっしょに来るんだよ。」
ヒックス
「えええ、ぼ、ぼくも。」
テンガアール
「とうぜんでしょ。
 きみが守ってくれなかったら
 だれが ぼくを守ってくれるんだい?」
ヒックス
「え、え、え、え、で、でも・・」
ゾラック

「行くがいい。ヒックス。
 おまえは戦士のぎしきは すませたが
 成人のためのしれんを 受けていない。

 それに、ひきとめても わが娘は
 とびだしていってしまうだろう。
 テンガアールを守ってくれるか
 ヒックス?」

ヒックス、ゾラックへと向き直る。
ヒックス
「はい。」
テンガアール
が仲間になった!
ビクトール
「先に行くぜ ティエル。
 すぐにもどる。
 それまで、元気でいるんだぜ。」
ビクトール、一度振り返るも足早に去って行く。
ビクトール
がパーティからぬけた!
テンガアール
がパーティにはいった!
ゾラック
「ヒックス、テンガアールをたのむぞ。」
村人A
「ついにーー、ホイ」
村人B
「ついにーーー、ホイ」
村人C
「てきをーーー、ホイ」
村人D
「ほろぼしーーー、ホホホ、ホイ」
村人E
「勝利のーーー、ホイ」
村人F
「うたをーーー、ホイ」
村人G
「たからかにーーー、ホイ」
村人H
「ラタタタ、ラタタタ、ラタタタ、ホイ」
一同、本拠地へ。