幻想水滸伝1 台詞集 第三章

アンテイ

入り口で男性二人がもめている。
主人
「なんだいあんた?
 このインチキやろうの仲間か?」
主人
「てめぇ、食い逃げのくせに
 しらをきる気か?
 ふてぇやろうだ!」
ヴァンサン・ド・ブール

「ノン、ノン、ノン、
 それはちがいますよ、
 これだから しょみんはこまるなぁ。

 わたしは、しばらく
 借りにしといてあげますと言ってるんです。

 このわたし
 帝国貴族ヴァンサン・ド・ブールに
 かしをつくることができるんです。
 もうすこし よろこんでください。」

主人
「まだ そんな口をきくか?
 貴族さまだって言うんなら、
 メシ代ぐらい 払えるだろう。」
ヴァンサン・ド・ブール

「おお、それを言われると
 心ぐるしくなります。

 わたしも持ち合わせがあれば、
 いくらでも 払ってあげるのですが、
 あいにく、さきほど めぐまれない子供に
 全てあげてしまったところなんでね・・」

主人
「やっぱり 貴族だなんていうのは
 口からでまかせだな!」
フリック
「おい、なにをしてるんだ?」
主人
「うるせぇなぁ、あっちに・・・・
 あっ 、これは解放軍のリーダー、
 ティエルさまじゃないですか。」
ヴァンサン・ド・ブール

「ティエル?
 これはテオ・マクドールどののご子息、
 ティエル・マクドールどのでは?

 わたしは、この帝国内を遊学中の
 帝国貴族ヴァンサン・ド・ブール
 であります。
 以後、おみしりおきを・・」

ティエル
「これはていねいに どうも・・」 ←
ヴァンサン・ド・ブール

「いえいえ、おたがい高貴な出身、
 仲良くしようじゃありませんか。

 つきましては、ティエルどの。
 すこしばかり、金をかしていただきたい。
 この男は、わたしを
 うたがっているようで・・・・

 わたしは、これから竜洞騎士団の
 ヨシュアをたずねようと思っているのです。
 そういうわけで、急いでいるので、
 これにて失礼させてもらいます。」

「うさんくさいやつだな」 ←
ヴァンサン・ド・ブール

「おお、あなたまで わたしを
 うたがうつもりですか・・・・

 かなしい世の中ですね。
 人を信じることができないなんて。
 このヴァンサン、ふかくキズつきました。

 ついては、このキズをいやすために
 わたしのかわりに、この男に
 金を払ってやってください。

 わたしは、これから竜洞騎士団の
 ヨシュアをたずねようと思っているのです。
 そういうわけで、急いでいるので、
 これにて失礼させてもらいます。」

ヴァンサン・ド・ブール、足早に去って行く。
フリック
「なんだぁ?
 あいつ、たしか竜洞騎士団のところへ
 行くって言ってたな。」
主人
「あのーーー、ところで
 どなたがメシ代を払って
 いただけるのですか?」
フリック
「えっ?」
[ 200ポッチとられた ]
主人
「まいどありーーーー」
主人、去って行く。
フリック
「しかし、あのインチキおとこ、
 竜洞騎士団のところへ行くと
 言ってたな。」