幻想水滸伝1 台詞集 第三章

竜洞2

門番
「しつこい人ですね。
 だめなものは、だめなのです。」
ヴァンサン・ド・ブール

「おお、なんてことを言うんですか。
 わたしは あなたのことを思って
 言ってるんです

 このヴァンサンはヨシュアの特別な友人
 なのです。それを追い返したとなれば、
 ただではすみませんよ。

 あなた、新人ですね。
 いまなら、ゆるしてあげますよ。」

門番
「わたしは、ここを任されてから
 すでに5年がたってます。」
ヴァンサン・ド・ブール
「おお、そうでした
 このまえ、ここをおとずれたのは
 五年と一ヵ月前でした。」
門番
「いいかげんにしないと、
 ゆるさないぞ!このウソつきめ!」
フリック
「はは、またやってるぜ。」
ヴァンサン・ド・ブール、一同へと向き直る。
ヴァンサン・ド・ブール

「これは、これは
 心の友、ティエルどのじゃないですか。
 あなたも、騎士団にようがあって?

 それなら、むだのようですよ。
 この石頭の門番が相手では
 ラチがあきません。」

ハンフリー
「しかし、われわれは
 ヨシュアに会わねば・・・」
ヴァンサン・ド・ブール

「おや、どこかで見たと思えば、
 帝国百人隊長のなかでも、その名を
 とどろかせていたハンフリーじゃないですか

 あなたまで、解放軍に・・・・・

 ティエルどの、心の友よ
 いいことをおしえてあげます
 ついて来てください。」

ヴァンサン・ド・ブール、入り口横にある竜の描かれた石像の前へ。
ヴァンサン・ド・ブール

「なつかしいなぁ、わたしは小さいころよく
 この騎士団領に遊びに来ていたのです。
 だから、ここのことはよく知っています。

 ティエルどの、ここを見てください
 この岩の裏から、中に入れるように
 なっています。
 子供のころはよくここで遊んだものです。」

フリック
「ここから、騎士団領の中へ?」
ヴァンサン・ド・ブール
「正解です。
 あなた、しょみんのわりには
 頭がいいですね。」
フリック
「ムッ!!
 おい貴族やろう! それを知ってるなら
 なんで、おまえはここから中に入らない?」
ヴァンサン・ド・ブール

「ノン、ノン、ノン、
 それはおろかなしつもんです。

 わたしのような貴族は
 こそこそしたことはしないのです。」

フリック
「いいかげんにしろ。」
ヴァンサン・ド・ブール

「おおお、ティエル、
 心の友、
 あなたは信じてくれますよね。

 ああ、よかった。
 あなたにまで うたがわれたら
 わたしはどうしようかと思いました。

 では、気をつけてください。
 中は、けっこう危ないですから」

ヴァンサン・ド・ブール
「ノンノンノン、
 だめですよ、わたしにたよっても。
 これも友情というものです。」
岩のうらにあながあります。
はいりますか?
ティエル
「はいる」 ←
「はいらない」
一同、洞窟を奥へ奥へと進んで行く。
しばらくすると開けた場所へ辿り着く。
竜の静かな息遣いが響いている。
フリック
「おっ、ひろいところに出たな。
 ここは どこだぁ?」
ハンフリー
「・・・・・・・・」
フリック
「えっ? なんのことだ?」
ハンフリー
「・・・・・足元」
フリック
「足元って、わっ、わっ、わっ」
一同、崖から転落。
転落したそこには、竜騎士の女性と深く眠りにつく竜の姿が。
ミリア

「そこで 何をしている!

 なんだ?きさまらは
 ぞろぞろと、どろぼうにしちゃ少し
 あつかましいんじゃないかい?」

フリック
「お、おれたちは・・・」
フッチ
「ティエル!」
フッチ、一同の元へ。
フッチ

「あんた、ティエルだろ。
 おぼえてないのかい?
 フッチだよ。

 あんたを魔術師の島まで
 ブラックの背中に
 のっけてあげたじゃないか。
 こんなところで、なにしてるんだい?」

ミリア
「ティエル?
 すると、あなたが解放軍のリーダー・・」
フリック、きょろきょろと周囲を歩き回る。
フリック
「なぁ、この竜たちは なんで
 全部寝てるんだ?
 竜ってのは、こんなにネボスケなのか?」
フッチ
「・・・・・・・・・!」
ミリア
「解放軍の一行が、
 この騎士団領になんのようですか?」
フリック
「おい、おれのしつもんに
 答えてくれないのかい?」
ハンフリー
「わたしは元帝国軍百人隊長
 ハンフリー・ミンツです。
 騎士団長ヨシュアどのと会いたい。」
ミリア

「・・・・・・・・・・・・・・・

 わかりました、
 このようすを見られた以上、
 ヨシュアさまに ほうこくしなければ
 なりませんから。」

ハンフリー
「かたじけない、
 あー・・・・・・・・・・」
ミリア
「ミリアです。
 竜洞騎士団、副団長ミリアです。」
ハンフリー
「かたじけない、
 ミリアどの。
 案内をたのむ。」
ミリア

「この洞をぬけると竜騎士の館は
 すぐに見えます。

 わたしは 先に行き
 ヨシュアさまに報告をします。
 行くよフッチ。」

ミリア、フッチを連れ立って奥へ。
フッチ、一度振り返るも足早に去って行く。