幻想水滸伝2 台詞集 第一章

傭兵隊の砦

暗転。
????

「まったく、あいつめどこまで行ったんだか。
 このおれにガキをおしつけやがって。

 おい、ほらいいかげんに目をさませよ。
 もう一回、流しちまうぞ。」

リオウ、川岸で傭兵に囲まれ倒れている。
ゆっくり起き上がり慌てて周囲を見回し、声を掛けてきた人物へ向き直る。
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「やっと、おめざめかい?
 おい、おまえ名前は言えるか?」
リオウ
「・・・・・・・・・・・・・・」 ←
????

「おいおい。しゃべれないわけじゃあるまい?

 まあいいや、それよりおまえ
 なんだってこんな急流に・・
 足でもすべらせたか?」

「ぼくはリオウ」 ←
????

「言葉はしゃべれるみたいだな。
 ところで、なんだっておまえ
 こんな急流に・・足でもすべらせたか?」

リオウ
「都市同盟が急に攻めてきて・・・・」
「都市同盟が急に攻めてきて・・・・でも・・」 ←
????

「都市同盟?何言ってるんだ?
 休戦協定がむすばれたばかりだぜ。
 そんなことあるかよ・・・・・・ん?

 おまえハイランドの人間か?」

リオウ
「ハイランド軍、ユニコーン隊の一員です」 ←
????

「そうか、だったらおまえはおれたちの敵だな。
 おれはビクトール。
 ジョウストン都市同盟に
 味方している傭兵の隊長だ。」

「いえ、ちがいます」 ←
????
「ふーーーーーーん、
 なら、どこの人間だ。
 うそついたら、そのしたを切りおとしちまうぞ。」
リオウ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ←
????

「ふん、だんまりか?
 強情な子供はかわいくないぞ。

 まぁ、いいや・・・・おれはビクトール。
 ジョウストン都市同盟の傭兵隊長だ。」

「・・・・・ハイランドのものです。」 ←
????

「そうか、だったらおまえはおれたちの敵だな。
 おれはビクトール。
 ジョウストン都市同盟に
 味方している傭兵の隊長だ。」

リオウ、一歩後ずさる。
全身青装束の男、ビクトールらの元へ。
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「ビクトール。
 おまえ、またガキをいじめて
 遊んでるんじゃないだろうな。」
ビクトール、後ずさり抗議する。
ビクトール
「じょうだんだろ、フリック。
 おれさまがそんなことするかよ。
 これでも心やさしい男なんだぜ。
 それよりも、もう一人のほうはどうだった?」
リオウ、飛び上がって反応。
フリック
「だめだ、とちゅうで見失った。
 どこかにうち上げられていればいいが・・・」
ビクトール、リオウの前へ。
ビクトール

「そうか・・・

 ようし、よく聞けよ。
 素性はどうあれ、しばらくおまえは
 ほりょあつかいだ。

 ちょいと、いごこちの悪い
 思いをするかもしれんが、
 そこはがまんしてくれ。

 そんなに心配そうな顔すんな。
 別に取って食うわけじゃねぇよ。

 おい、砦にもどるぞ。」

一同、砦へと歩き出す。
暗転。
──傭兵隊の砦
ビクトールとフリック、リオウを連行し傭兵隊の砦へ。
リオウ、捕虜として牢屋に。
ビクトール
「さあて、しばらくはここがおまえさんの部屋だ。
 せまいし、かいてきとは言えんが
 今はほりょあつかいだから、がまんしな。」
ビクトール、フリックと共に去って行く。
ビクトール
「夜はひえるから
 あったかくして寝た方がいいぜ。」
暗転。
──翌朝
ポール、リオウの元へやって来る。
ポール

「よぉ、おはよう!
 きのう、つかまったって言うのは
 おまえのことだろ?
 なぁんだ子供じゃないか。

 おれはポール、おまえさんの
 めんどうを見ることになったんでな、よろしく。
 さて、朝メシの後には、はたらいてもらうからな。
 はたらかざる者、食うべからずだよ。」

暗転。
──倉庫
ポール

「さあて、おまえ・・・・えっと名前は?

 そっか、リオウか。
 まあ、こいつを見てくれよ。
 うちの仲間はものぐさでね、
 ボスがあれだから仕方ないが、ここもこの通りさ

 わるいが、ここにあるにもつを
 奥のかべにきちんと、ならべといてくれるか?
 こんなふうに・・・・」

ポール、左端の荷物を壁際へと押しやりリオウへと向き直る。
ポール
「ふぅ・・・・・
 いいか、全部、きっちりかべに
 くっつけておくんだぞ。」
ポール、倉庫を出ようとするも半ばで振り返る。
ポール
「あと、ここに落ちてる
 ロープも集めといてくれ。
 おれは外にいるから、
 おわったら、呼びに来るんだ。」
ポール、倉庫をあとにする。
リオウ、言い付けどおり荷物を片付けロープを拾う。
[ ロープを手に入れた ]
リオウ、倉庫を出てポールへと報告に。
暗転。
ポール、倉庫の様子をチェックする。
ポール
「おおっ、マジメにやってたみたいだな、
 感心、感心。」
リオウ
「もちろん!」 ←
ポール
「ははっ、よくいうぜ、ぼうず。
 さあ、ばんめしの時間だ。」
「ちょっと、つかれた」 ←
ポール
「まあ、おまえさん一人でやったんだからな。
 めしを食ったら、すぐ寝るといいさ。」
──言い付けどおりに片付けなかった場合
ポール

「だめだ、だめだ。
 言っただろ。にもつをきちんと
 かべにならべておくんだ。

 あと、そこにちらばってるロープも
 かたづけておけよ。」

──言い付けを守るまでループ──
──言い付けどおりに片付けたがロープの回収をしなかった場合
ポール
「よしよし、がんばったな。
 ん?そこにおちてるロープも
 かたづけておいてくれるか?」
──言い付けを守るまでループ──
暗転。
──牢屋
夜、虫の音が響いている。
リオウ、胡坐をかいて出された食事を元気良く食べている。
ポール
「悪いなぁ、こんなめししか用意できなくて。
 最近は実入りが少ないみたいでな。」
暗転。
──翌日
──地階 倉庫前
ポール
「よお、おはようリオウ。
 今日も元気だな。
 さあて、今日はちょいと
 お使いをたのまれてくれ。」
ポール

「よく聞いておぼえるんだぞ。
 ええと・・・・倉庫に行って『ブーツ』を
 2足もらってきてくれ、

 それから、かじ屋で『火打ち石』を
 3つもらって・・・・

 あとは道具屋で『こむぎこ』を
 買ってきてくれよ。」

ポール
「おれはここで待っているからな、
 たのむぞ。」
ポール2
「ええっと、『ブーツ』が2足、
 『火打ち石』が3つに
 ええっと・・・・『こむぎこ』だ。
 まちがうなよ。」
──倉庫
バーバラ

「あいよぉ、何用だい?
 あれ、あんた見ない顔だねぇ。
 ふーーん、ほりょねぇ・・・

 それで?
 ああ、ブーツかい。聞いてるよ。
 ええと何足必要だったかねぇ。」

リオウ
「1足・・・かな」 ←
[ ブーツを1足、手に入れた ]
「2足だよ」 ←
[ ブーツを2足、手に入れた ]
「さ・・3足」 ←
[ ブーツを3足、手に入れた ]
バーバラ
「はい。
 たしかにわたしたよ。」
バーバラ2
「あいよ、どうしたんだい?」
──数が足りず再度取りに行った場合
バーバラ
「あいよ。なんだい、足りなかったかい?
 今度は何足ほしいんだい?」
──鍛冶屋
傭兵隊兵士
「せっかく戦いがおわったんだから
 武器の準備なんかいいのに・・・・・・・
 ビクトールさんも、ああ見えて
 心配しょうだなぁ。」
かじ屋
「はいよ?おぉ、火打ち石を取りにきたんだろ。
 えっと、いくついるんだ?」
リオウ
「えっと・・・1つ」 ←
[ 火打ち石を1つ手に入れた ]
「ううーーん・・・2つ」 ←
[ 火打ち石を2つ手に入れた ]
「3つです」 ←
[ 火打ち石を3つ手に入れた ]
かじ屋
「そうか。はいよ。
 とちゅうでおとすんじゃないぞ。」
かじ屋2
「ああ、材料がそろってないんだ。
 ごめんなぁ。」
──数が足りず再度取りに行った場合
かじ屋
「え?足りなかったのかい?
 あといくつ必要なんだい?」
──一階 道具屋
道具屋
「なんだい?『こむぎこ』かい。
 すまんなぁ・・・
 『こむぎこ』は今きらしてるんだ。
 リューベの村まで、買い出しに行かなくちゃ・・」
──酒場
レオナ
「おや?ぼうや、わたしに何かようかい?
 ふふふ・・・そうねぇ、
 もう何年かたってから、いらっしゃい。
 お姉さんが、いいことをおしえてあげるよ。」
傭兵隊兵士A
「はっはっはっは、メシだメシだぁ!!!」
傭兵隊兵士B
「もーーー、これだけが
 楽しみだぜ!!!!!!!!!」
レオナ
「あんたら、ちったぁ
 静かに食えないのかい!!」
──二階 ビクトールの部屋
ビクトール
「ん?手伝いか?
 感心、感心、しっかりはたらけよ!」
──広間前
傭兵隊兵士

「お、新顔だな。
 どうだい?ここにはなれたかい?
 フリックさんは、ちょっと
 こわいかんじがするけどいい人だし、

 ビクトールさんは・・・・
 まぁ、見たまんまだな。」

──広間
フリック、窓辺に立ち外を見ている。
フリック
「リオウ・・・だったな。
 すまないな、おまえの友達をたすけられなくて。」
経理の兵士、机の上で唸っている。
傭兵隊兵士
「うーーーーん、
 どうやっても、けいさんがあわねぇや・・・
 やっぱ、平和は金にならねぇ。」
フリック
「それも、悪くないさ。」
傭兵隊兵士
「そ、そうっすかねぇ・・・・・」
リオウ、ポールの元へ戻る。
──地階 倉庫前
ポール
「よしよし、じゃあ渡してくれ。
 ブーツが2足に、火打ち石が・・・・・・2つに
 おや?こむぎこはどうした?」
ポール

「そうかぁ、こむぎこはきらしているか・・・・
 じゃあ、おまえさん
 リューベの村まで行ってくれるか?
 なぁに、そんなに遠くないからだいじょうぶ。

 とは言っても一人で行かせるわけにいかないから
 誰か連れが必要だな。
 レオナのところへ行ってみな。
 おれは先に行って門をあけておくからな。」

──一階 酒場
レオナ

「おや、ぼうや。どうしたんだい?
 連れ?
 ふーーーん、リューベまでお使いねぇ。

 えっと、そうね・・・ゲンゲン!!」

レオナ、ストーブの前に居るゲンゲンを呼ぶ。
ゲンゲン、レオナの元へ。
ゲンゲン
「なんだ、レオナ。
 ゲンゲンに用か?それともごはんか?」
レオナ
「ゲンゲン、子守りですまないんだけどさ。
 この子といっしょに、
 リューベまで行ってくれないかい?」
ゲンゲン、数歩歩き背を向ける。
ゲンゲン
「ゲンゲンは戦士だ。
 子守りはできない。」
レオナ
「そう言わないでさぁ、
 コボルトのりっぱな戦士は、女性のたのみごとを
 無下に断るのかい?」
ゲンゲン、観念したようにリオウの元へ。
ゲンゲン
「うぅ・・・・・・よし、わかった。
 いくぞ、ぼうず!!
 ゲンゲンについてこい。」
トウタ、二階から下りて来る。
トウタ、ゲンゲンに気付き向き直る。
トウタ
「あ、ゲンゲンさん!
 どこかへ行くの?」
トウタ、ゲンゲンの元へ駆け寄る。
ゲンゲン
「ゲンゲンは、リューベまで子守りだ。」
トウタ、飛び上がって反応。
トウタ
「えーーー、いいなぁ!
 ね、ぼくも連れていってよ。」
レオナ
「トウタ、ホウアン先生の用事は
 すませたのかい?」
トウタ
「はい、お薬はとどけました。
 それに、ぼくリューベって行ったことないんです。
 ホウアン先生なら、すこしぐらい遅れても
 おこらないだろうし。」
ゲンゲン、そっぽを向いて嘆く。
ゲンゲン
「うぅぅ・・・・・・・ゲンゲン、
 子供二人子守りか?」
レオナ
「おねがいね、
 コボルトのりっぱな戦士さん。」
ゲンゲン、飛び上がって反応。
ゲンゲン
「・・・・・・わかった!
 みんな、ゲンゲンにまかせろ!!」
トウタ、飛び上がって喜ぶ。
トウタ
「わーーーい!!!」
一同、ポールの元へ。
ポール

「お、ゲンゲンとトウタくんがいっしょか。
 まぁ、ゲンゲンがついていれば大丈夫だろう。

 いいかいリオウ、
 リューベの村はここから北東に
 行ったところにある。
 道にそっていけば、すぐわかるはずさ。

 そこの道具屋で『こむぎこ』をもらってくるんだ。
 お金はおまえさんが払う必要はないよ。
 じゃあ、がんばってな。
 迷子になるな。」

ゲンゲン
「まかせておけ!」
暗転。
──傭兵隊の砦 敷地内
傭兵隊兵士
「おい、おまえ
 あれを見てみろよ。」
兵士とリオウ、砦に掲げられている旗を見やる。
傭兵隊兵士
「どうだい?
 ビクトールさんが自分でかいた
 クマのハタだぜ。」
──傭兵隊の砦 門前
ゲンゲン
「よし、リオウ、トウタ、よく聞け。
 ここから先はおそろしい化け物が出る荒野だ。
 気をひきしめていけ。」
トウタ
「ゲンゲンさん。
 森の中や山道じゃないんだから、
 そうそう化け物なんて、出ませんよ。
 ね、リオウさん。」
トウタ、リオウを見やる。
ゲンゲン、飛び上がって憤慨。
ゲンゲン
「何を言う、戦士に油断は禁物。
 それから、ここから先はゲンゲンが隊長だ。
 だから、ゲンゲンのことは
 『ゲンゲン隊長』と呼ぶんだ。」
トウタ、飛び上がって反応。
トウタ
「はーーーい、ゲンゲン隊長。」
リオウ
「はい、ゲンゲン隊長」 ←
ゲンゲン
「よし、いくぞみんな。
 隊長につづけ!!」
「・・・・・・・・・・・」 ←
ゲンゲン
「リオウ、どうした元気がないな。
 声を出して、元気よく行くぞ!!
 しゅっぱーーっつ!!!」
暗転。