幻想水滸伝2 台詞集 第一章

トトの村

一同が村へと入ると、幼い少女が声を掛けてくる。
ピリカ
「あ!おにいちゃん!
 ジョウイおにいちゃん!!」
ピリカ、ジョウイの元へ。
ピリカ、飛び上がって喜ぶ。
ピリカ
「おにいちゃん!おにいちゃん!
 よかったね。元気だったんだね!!」
ジョウイ、一歩前へ。
ジョウイ
「ピリカ!
 元気にしてたかい?」
ピリカ

「うん。
 ピリカ元気にしてたよ。

 ピリカね、ピリカね、
 お父さんとお母さんといっしょに
 ミューズに行ってきたの。

 “さいだん”へのお供えものが
 ひつようなんだって。

 ちょっと遠かったけど、
 ピリカいっしょけんめいあるいたんだよ。
 えらいでしょ?」

ジョウイ
「そうかい。
 えらかったねピリカ。」
リオウ、ジョウイへと向き直る。
リオウ
「この子はだれだい?」 ←
「ジョウイの知り合い?」
ジョウイ、リオウへと向き直る。
ジョウイ

「そうかい、あの時のことは知らないんだな。
 あの急流に流された時に、
 岸に流れ着いたぼくを見つけてくれたのが
 この子なんだ。

 それから、何日か
 ピリカの家に世話になったんだ。」

ピリカ、リオウの元へ。
ピリカ
「ね、ね、おにいちゃんは
 ジョウイおにいちゃんのお友達?」
リオウ
「そうだよ」 ←
「一番の友達だよ」 ←
「ちがうよ」 ←
ジョウイ
「それはないだろう。
 うそを教えちゃだめだ。
 ピリカ、このお兄ちゃんはぼくの一番の友達さ。」
ピリカ
「やっぱりーー。
 おにいちゃん、お名前は?」
リオウ
「リオウだよ。」 ←
「えっと・・・・・・・・・」
ピリカ

「そっかぁ、
 リオウおにいちゃんだね。
 わたしはね、ピリカっていうのよ。
 よろしくね。

 あのね、ジョウイおにいちゃん、
 リオウおにいちゃん、
 ピリカのお家にきて。
 ね、いいでしょ?」

ピリカ、自宅へと向かう。
ピリカ、半ばで振り返り飛び上がって急かす。。
ピリカ
「ほら、はやく、はやくぅ。」
──ピリカの家
マークス
「ジョウイくん、よく来てくれたね。」
ジョアンナ
「元気そうで安心したわ。
 まだケガもなおりきっていないのに
 行ってしまうから心配したのよ。」
ジョウイ
「おひさしぶりです。
 あの時は本当にどうもありがとうございます。
 なんてお礼を言ったら良いか・・・」
マークス
「お礼だなんて、
 助けを必要としている者を助ける。
 この村では、当たり前のことをしただけだよ。
 なあ、母さん。」
マークス、ジョアンナへと向き直る。
ジョアンナ
「本当にそうよ、ジョウイくん。
 えっと・・・・」
マークスとジョアンナ、ジョウイへと向き直る。
ジョウイ
「あ、こっちがぼくのおさななじみの
 リオウです。
 リオウもぼくもハイランドには
 もどれなくなって・・・」
マークス、一歩前へ。
マークス
「そうか・・・・・・・・
 ここが、我が家と思ってもらってもかまわんよ。
 いつでも、あそびに来てくれ。」
ジョアンナ、一歩前へ。
ジョアンナ
「そうよ、いつでも来てちょうだい。
 その時はうでをふるって、
 ごちそうしますからね。」
ジョウイ
「はい・・・・・ありがとう・・・ございます。
 とても・・・うれしいです・・・・」
ジョアンナ
「うふふふ。
 それにピリカもよろこぶから。」
ピリカ
「あのね、
 ジョウイおにいちゃん、
 リオウおにいちゃん、
 こっち、こっちに来て。」
ピリカ、隣の部屋へと向かう。
マークス
「ピリカ、あんまりわがままを言って
 ジョウイくんと
 リオウくんを
 こまらせるんじゃないぞ。」
ピリカ
「はーーーーーーーーーーーーい。」
リオウとジョウイ、隣の部屋へ。
──ピリカの家 一室
ジョウイ
「どうしたんだい、ピリカ?」
ピリカ
「あのね、こっち、こっち。
 もっとみみを近づけて。」
ジョウイ、しゃがんでピリカへと耳を寄せる。
ピリカ
「あのね、ピリカね、
 おにいちゃんたちにね、
 おねがいがあるの。
 ピリカのおねがい聞いてくれる?」
ジョウイ
「なんだい、ピリカ?」
ピリカ
「あのね、ピリカね、
 おとうさんとおかあさんとね、
 ミューズへ行ったの。
 それでね、それでね、いいものみつけたの。」
ジョウイ
「いいものって?」
ピリカ

「あのね、あのね、もうすぐね、
 おとうさんのおたんじょうびなの。
 だからね、ピリカね、
 おとうさんにプレゼントをあげるの。

 それでね、それでね、
 ミューズの一番大きな道具屋さんに
 行ったときにね、

 あのね、とってもとっても
 きれいなお守りをうってたの。
 木でできててね、お星さんや、
 おさかなさんがついててね、

 おとうさんに、それをあげたらよろこぶかな?」

ジョウイ
「そうだね。」
ピリカ
「だからね・・・・」
ピリカ、机へと向かい、何かを持ってくる。
ピリカ

「あのね、ピリカね、“かたたたき”してるの。
 おとうさんの“かたたたき”するとね、
 2ポッチもらえるのよ。

 ね、ほらこんなにあるよ、
 これでお守り買えるよね。

 ね、ね、ピリカね、
 一人で村の外に出たらダメなの。

 だからね、ジョウイおにいちゃん、
 リオウお兄ちゃん、
 ピリカの代わりにね、
 お守り買ってきて。いいでしょ?」

ジョウイ
「もちろんさ。
 なあリオウ。」
リオウ
「そうだね」 ←
「ちょっと遠いな」 ←
ジョウイ
「まあ、そう言うなよ。」
ピリカ
「ほんと、ほんと、
 木でできたお守りよ。
 道具屋さんで売ってるのよ。
 まちがえないでね。」
[ 大切な70ポッチを手に入れた ]
ジョウイ
「じゃあ、さっそくお使いにいってこようか。
 ミューズはこのトトの村の西にある。
 都市同盟の盟主、ミューズ市だから
 にぎやかな街にちがいない。」
ピリカ
「おねがいね。
 とちゅうでなくさないでね。」
ジョウイ
「おまかせあれ。」
ピリカ2
「あのね、ミューズのね、
 いちばん大きな道具屋さんだからね。
 おとうさんと、おかあさんに、ないしょだからね。
 “おまもり”忘れないでね。」
ジョウイ
「ああ、だいじょうぶだよ。
 まかせておいてくれ。」
──ピリカの家
ジョアンナ
「リオウくんはなにがお好み?
 次に来たときには、ごちそうしますよ。」
マークス
「ピリカがなにか、たのみごとを
 していたようだが・・・・」
ジョウイ
「だいじょうぶですよ。心配しないでください。」
一同、ミューズ市へ。