幻想水滸伝2 台詞集 第一章

傭兵隊の砦4

アップル
「ここがビクトールの砦ね。
 急ぎましょう。」
一同、砦内へ。
──二階 広間
ビクトール
「よお、アップルじゃねぇか?
 ひさしぶりだなぁ。」
アップル

「何を言ってるのよ。
 こんな所で傭兵の親分になんか
 おさまっちゃって・・・

 知らせぐらいよこしたらどうなの?
 みんな心配してたんだからね!」

フリック、ビクトールに詰め寄る。
ビクトール、焦って後ずさる。
フリック
「おいビクトール!
 どういうことだ!
 みんなには『おれから伝えておく』って
 言ってたじゃないか!!」
ビクトール
「え?いや、まぁ、はははははは、
 と、ところでアップル、
 どうしてここへ来たんだ?
 物見遊山の旅かい?」
アップル
「まったく・・・・
 ルカ・ブライトがトトの村を襲ったのよ。
 それを知らせにきたの。」
フリック
「ルカ・・・・ハイランドの狂皇子か。」
アップル
「ええ、ひどいありさまだったわ。
 うばえるものは全てうばって火を放ったの。
 生き残ってたのは、その子一人だったわ。」
ビクトール
「くそっ、なんで奴は・・・」
アップル

「ルカ・ブライトは都市同盟への侵攻を
 本気で狙っているのよ。
 これは、そのウォーミングアップね。

 この砦がジャマなのよ。
 残しておいたら、ミューズを攻めるときに
 後ろをとられかねないから。」

ビクトール
「じょうだんだろ、
 休戦協定はどうなるんだ。」
アップル
「ルカは『都市同盟が条約をやぶり奇襲をかけた、
 今度の戦いはその時に死んだ少年兵たちの
 とむらい合戦だ』と、うそぶいているわ。」
ジョウイ
「そういうことか・・・・・・」
フリック
「ふざけやがって、
 あんなサルしばいで、よく言うぜ。」
ビクトール

「リオウ、ジョウイ、
 案内ごくろうさん。

 おれたちは、対策を考えなきゃならんが
 おまえたちはつかれただろう、
 部屋にもどって休みな。」

暗転。
──地階 一室
ピリカ、ベッドで眠っている。
ジョウイ、ベッドの横でそれを見守る。
ジョウイ
「リオウか?
 やっと眠ったよ・・・・・・・
 あんなに泣いて・・・・」
ジョウイ

「リオウ・・・・
 ぼくたちは、どっちの味方をしたら
 良いんだろう・・・・

 ぼくは、ハイランドが自分の国だと思っていた。
 ぼくたちは、その国を追われてここまで来た。
 でもいつかは、
 ハイランドにもどれると思っていた。

 ユニコーン隊の全滅、ラウド隊長のこと、
 焼けたトトの村、ピリカの泣き顔
 ぼくは・・・ぼくらは何を信じれば・・・・」

リオウ
「ぼくは味方だよ」 ←
ジョウイ
「そうだな。ああ、そうだな。
 ありがとう・・・リオウ。」
「ぼくにもわからないよ」 ←
ジョウイ、リオウへと向き直る。
ジョウイ
「ごめん、リオウ。
 きみも、ぼくとおんなじだもんな。
 ・・・・ごめん。」
そのとき、レオナが部屋へと入って来る。
レオナ
「いたいた、ビクトールが呼んでるわよ。
 どうしたの?二人ともそんな顔して。」
ジョウイ
「行こう、リオウ。」
レオナ、部屋を去って行く。
ピリカ
「ううぅん・・・・むにゃむにゃ」
ジョウイ
「・・・・・・・・・・・・・・・・
 よく眠ってるよ・・・・・・・・・・・
 幸せそうな顔をして・・・・・・・」
──二階 広間
ビクトール

「リオウ、ジョウイ、
 おまえらにたのみがある。

 こんな砦でルカの軍を相手に
 どこまでもつか分からんが、
 とにかく手をつくしてみることになった。」

フリック
「おれはミューズへ行って
 援軍をたのむ。」
アップル
「わたしは、
 ワナをしかけられそうな場所をさがすわ。」
ビクトール
「おれは、戦える人間と武器をかき集める。
 使えそうなものはなんでも使うつもりだ。
 そこでだ、これを見てくれ、
 リオウ、ジョウイ。」
ビクトール、隣に立て掛けられた槍を見せる。
ビクトール

「こいつは火炎槍といって、
 ドワーフの秘法でつくられた武器だ。
 この先から火をふいて
 相手を焼き払うことができる。

 この“火炎槍”が、砦の倉に何本かあって、
 こいつが使えればちょっとは戦力になるんだが、
 どれもサビついちまって、どうにもならない。」

フリック、ビクトールへと向き直る。
フリック
「ほったらかしておくからだ。」
ビクトール、フリックへと向き直り抗議。
ビクトール

「うるせぇ、もう使わないとおもってたんだよ。
 それで、こいつを直したいんだが、
 それができるのがこの近くじゃ
 神槍ツァイと呼ばれている男しかいない。

 リオウ、ジョウイ、
 おまえらにツァイのところまで
 行ってきてほしい。
 どうだ、やってくれないか?」

ビクトール、リオウへと向き直る。
リオウ
「わかりました」 ←
ビクトール
「そうか。
 ありがたい、おんにきるぜ。」
「それはできません」 ←
ビクトール

「そりゃまあ、おまえらは別に
 おれたちの部隊に入ったわけじゃないし、
 もともとはハイランドの人間だしな・・・・

 でも、ツァイのところへ行くだけだ。
 たのむぜ。」

リオウ
「わかりました」
「それはできません」 ←
アップル
「おねがいします。
 人手がほとんど残っていないの。」
リオウ
「わかりました」
「それはできません」 ←
ジョウイ、飛び上がって反応。
ジョウイ

「リオウ・・・・・・・

 それぐらいなら・・・・・・・」

リオウ
「わかりました」
「それはできません」 ←
──以下ループ──
フリック
「ここに支度金と仕事の代金を用意した。
 これをツァイに渡してくれ。
 途中で使い込むなよ。」
フリック、リオウの元へ。
[ 2000ポッチ手にいれた ]
アップル
「ツァイさんはリューベの村の近くに
 住んでいるらしいわ。世事をきらって、
 山奥にひきこもっているらしいけど・・
 お願い、なんとかさがして来てください。」
ジョウイ、リオウへと向き直る。
ジョウイ
「行こうリオウ。」
リオウ、フリックらへ話し掛ける。
フリック
「忘れるなよ、ツァイという男だ。
 そいつに、それをわたすんだ。」
アップル
「おねがいします。リオウさん。
 いまは、すこしでも戦力がほしいの。」
ビクトール
「リューベの村は、
 ここから北東にある。
 まぁ、ここを出たらすぐにわかるさ。」
一同、リューベの村へ。