幻想水滸伝2 台詞集 第一章

リューベの村3

──山奥の小屋
ジョウイ、小屋内をきょろきょろと見回す。
ジョウイ
「誰もいないな。
 るすだったか・・・・・・
 どうする?少し待ってみるか?」
ジョウイ、小屋内を歩いてまわる。
ジョウイ
「ムダだったか。」
そこへツァイが帰宅する。
ツァイ
「おや?
 ひとの家に勝手に入るのは感心しないですよ。」
一同、ツァイへと向き直る。
ジョウイ
「もしかして、あなたが神槍ツァイさんですか?」
ツァイ
「神槍?
 いえいえ、わたしの名はツァイ、それだけですよ。
 それよりも、わたしにご用ですか?」
リオウ
「あなたの力を借りにきました」 ←
ツァイ

「“火炎槍”・・・ですね。

 ハイランドのルカ・ブライトが
 トトの村を襲ったと聞きました。

 また・・・・戦いがはじまりますね・・・・

 準備はできています。
 いつよばれても良いように
 材料も仕入れてありますからね。
 いきましょう。」

「別に用はありません」 ←
ツァイ
「そうですか。
 すいませんけど、失礼させてもらいますよ。」
ツァイ、かまどへ。
リオウ、ツァイへと話し掛ける。
ツァイ
「ご用を思い出されましたか?」
リオウ
「ビクトールさんに、たのまれて・・・」
「ごめんなさい」 ←
ツァイ
「そうですか。
 すいませんけど、失礼させてもらいますよ。」
──以下ループ──
ジョウイ
「これをあずかってきました。
 ツァイさんへの支度金と仕事の代金です。」
ツァイ

「仕事の前金はもらわないことにしているので、
 今はうけとれません。

 仕事が終わったら・・・・
 ハイランド軍に勝てたら、
 それをもらうことにしましょう。」

ツァイ
が仲間になった!
一同が村へと戻ると、村は王国軍によって無残に焼き尽くされているところだった。
村人
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
兵士
「そっちへ逃げた!!!
 村の外に出すなという命令だぞ!!」
村人
「や、やめて・・・・・・・・・」
兵士
「ばかめ、逃げられんぞ!!」
ルカ
「はっはっはっはっはっは、
 殺せ!!焼きつくせ!!!!
 戦う牙も持たぬ虫けらどもだ!!!!!!!!!」
ルカ、目の前の村人へと一歩踏み出す。
村人
「お、お、お願いします、
 命だけは・・・命だけは・・・・・」
ルカ、更に前へ。
ルカ
「わらわせるな!!!
 貴様の命に
 おしむほどの価値もあるまい!!!!」
村人、後ずさる。
村人
「そ・・・そんな・・・」
ルカ、斬り殺す。
兵士、女性をルカへと差し出す。
女性、跪いて手を組み懇願。
女性
「お、お願い・・・やめて・・・・・」
ルカ
「どいつも、こいつも命ごいばかりしやがる。
 貴様!
 そんなに死にたくないか?」
女性、勢い良く肯定する。
女性
「は・・・はい・・・
 見逃してもらえるのでしたら、
 な・・・・なんでもいたします。」
ルカ

「そうか・・・・・

 それならブタのマネをしてみろ・・・」

女性
「え・・・・・・・」
ルカ
「ブタのマネをしてみろと言ったんだ!!」
女性
「は!はい!!」
女性、四つん這いになって地面を這いずり回る。
女性
「ブーー・・・・ブー・・・・・・」
ルカ

「ふ・・・・ふはははははは!!!!!
 ふははははははははは!!!!!!!

 おもしろいな・・・・・」

女性、膝立ちになりルカへと向き直る。
女性
「じゃ、じゃあ・・・・・・・・・」
ルカ
「ブタは死ね!!!」
ルカ、斬り殺す。
キバ、ルカの元へ来て諌める。
ルカ、背後のキバへと振り返る。
キバ
「もうよろしいでしょうルカさま。
 これ以上は必要ないかと思いますが・・・・」
ルカ、視線を周囲に流したあと、左手を水平に伸ばす。
ルカ

「必要ない?
 おれの剣はまだ血をほしがっているぞ!!!

 おい、おまえら火をかけろ。
 全て焼きつくすのだ!!!!!!!」

兵士ら、村へと更に火を放つ。
王国軍が去ったあと、一同山道より村へと入る。
ツァイ
「あれがツカ・ブライト・・・・
 なんとむごいことを。」
ジョウイ
「ゆ、ゆるせない!」
ツァイ、ジョウイへと向き直る。
ツァイ

「お待ちなさい。
 あの男、ルカ・ブライトの強さは
 ただごとではありません。

 剣のふるい方一つをとっても、
 強さがあふれんばかりです。
 我々だけでは
 とても勝てる相手ではありません。」

リオウ
「だまって見ているわけにはいかない」 ←
ジョウイ
「よし行こう、リオウ!
 ピリカのような子をふやしたくはない!!!!」
ツァイ
「それはなりません。」
ジョウイ
「そんなことは言ってられない」
リオウとジョウイ、村へと飛び出す。
ツァイ
「しかたないですね。」
ツァイ、リオウらに槍を向け昏倒させる。
ツァイ

「ごめんなさい。
 きみたちを死なせるわけにはいかなかったから。

 ハイランド軍はもう引き上げました。

「・・・・しかたない。」 ←
ジョウイ、背を向ける。
ジョウイ
「・・・・・クッ!」
暗転。
──焼け落ちた木の前
ジョウイ
「・・・・・・・・・・・・・」
ツァイ
「急ぎましょう。
 次はビクトールさんの砦が狙われます。
 砦がおちれば、このあたりは全て
 ハイランドのものになってしまいます。」
ジョウイ、リオウへと向き直る。
ジョウイ
「行こう・・・・・・
 ぼくたちは・・・戦わなくちゃ・・・」