幻想水滸伝2 台詞集 第二章

白鹿亭

ヒルダ

「いらっしゃい!ようこそ白鹿亭へ。

 あら、大人数ねぇ。
 せいけつなベッドも用意ずみ、
 朝食もつけますよ。」

ナナミ
「ずいぶん、かわった所に
 宿を出してるんですね?」
ヒルダ、慌てる。
ヒルダ

「え、えぇ、まぁ。

 でも、お客さんたちみたいに、
 泊りにきていただける人はいるんですよ。

 さぁさぁ、さっそくお部屋に案内しますね。」

ヒルダが一同を案内しようとしたところで、アレックスが慌てて駆け込んで来る。
アレックス
「おい!ヒルダ、ヒルダ!」
アレックス、ヒルダのもとへ。
ヒルダ
「ど、どうしたの、そんなにあわてて・・・?」
アレックス

「やったぞ、ヒルダ!
 よろこんでくれ。
 ついにみつけたんだよ、お宝への入り口を。

 やっぱり、おれの思った通りさ。
 あの遺跡はあやしいとにらんでいたんだ。」

ヒルダ、微妙な反応。
アレックス
「なんだよ?もっとよろこんでくれよ。
 こんな、はんじょうしない宿屋なんかとは
 オサラバできるんだぜ!!」
ヒルダ
「ま、待ってよ、アレックス・・・・・」
アレックス

「さっそく人を集めないとなぁ、
 中はちょいとばかり危ないらしいからな。
 まあ、街のやつらも
 話を聞けばすぐにのってくるはずさ。

 次は持ち切れないほどのお宝がおみやげだ。
 楽しみにしててくれよ、ヒルダ。」

ヒルダ
「アレックス・・・・お願い。
 危ないことはしないで・・・・
 宝物なんてウワサだけかもしれないのよ。
 お願いよ・・・わたしは・・・・・・」
アレックス

「何を言ってるんだよ、ヒルダ。
 おれは、おまえのためを思ってるんだぞ。

 それじゃあ、
 おれは人を集めにいってくるからな。」

アレックス、去って行く。
ヒルダ

「もう・・・・・

 ああ、ごめんなさいね。」

ヒルダ、一同へと向き直る。
ジョウイ
「いえ、
 いまの方はご主人ですか?」
ヒルダ

「ええ、あの人ったら
 宝さがしに夢中で・・・・こまった人です。

 さあ、お部屋にご案内します。」

一同、ヒルダに案内され二階へ。
暗転。
──二階 寝室
ピリカ、起き上がったナナミのもとへ。
リオウとジョウイはまだ眠っている。
ナナミ
「あーーーー、よく寝たぁ。
 ここのところ野宿ばっかりだったからねーーー」
ナナミ、寝ているリオウを見て何かを企む。
ナナミ、リオウのベッドへ潜り込み無理矢理追い出し起こす。
リオウとナナミ、寝ているジョウイを見やる。
ジョウイ
「ZZZZZZZ・・・・・・・・」
ナナミ
「あ、ジョウイ、また寝ぼけてるなぁ。
 まったくぅ、なかなか起きないんだから。
 リオウ、
 まえみたいに水かけちゃおうか?」
そこへピリカ、先ほどのナナミに倣うようにジョウイのベッドへ潜り込む。
ジョウイ

「んん・・・・・・?

 ふぁぁぁぁ・・・・・あれ・・・・朝??」

ジョウイ、起き上がる。
ジョウイ、ベッドに潜り込んだピリカに気付いて汗る。
一同、一階へ。
──一階
ヒルダ、降りて来た一同のもとへ。
ヒルダ
「みなさん、良く眠れましたか?」
ナナミ
「ええ、ばんごはんもおいしかったし、
 本当にお世話になりました。」
ヒルダ
「またのおこしを
 お待ちしていますよ。」
ナナミ

「はーーーーい。

 さあ、行こうよリオウ。」

ヒルダ2
「また、いらしてくださいね。」
──一階 一室
ピート
「お兄さん、ミューズに行きたいの?
 ぼくもね、むかしは
 ミューズに住んでたんだよ。」
一同が宿を出ようとすると、アレックスが慌てて駆け込んで来る。
アレックス
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ヒルダ、慌てる。
ヒルダ
「アレックス」
ヒルダ、アレックスのもとへ。
ヒルダ
「どうしたのあなた?」
アレックス、ヒルダへと向き直る。
アレックス

「ちくしょう!
 街のやつら、おれの話を
 これっぽっちも信用しないんだ・・・

 その上大ボラふきだなんて・・・・クソッ!!」

アレックス、俯く。
ヒルダ、一歩前へ。
ヒルダ

「アレックス・・・・・・

 ねぇ、お宝なんかいいじゃないの、ね?」

アレックス、ヒルダへと向き直る。
一同、二人のもとへ。
アレックス

「何言ってるんだ、ヒルダ。
 今度こそ、本当にお宝への入り口を
 見つけたんだよ。

 おれは、おまえに良いくらしを
 させてやりたいんだ・・・・・・・
 こんなヘンピなところじゃなくて、
 ミューズの市内に宿を出して・・・・・・」

ナナミ、一歩前へ。
ナナミ
「ねぇ、ねぇ、ねぇ、
 もしかして、街のやつらって
 ミューズ市の人のこと?」
アレックスとヒルダ、ナナミへと向き直る。
アレックス
「ああ、そうだが・・・」
ナナミ
「じゃあ、じゃあ、じゃあ
 もしかして、
 ミューズに入る通行証を持ってるの?」
アレックス
「ああ。
 今は通行証がないと
 中に入れてくれないからな。」
ナナミ

「じゃあ、じゃあ、じゃあ、
 それをかしてもらえませんか???

 わたしたち、ミューズに入りたいんだけど
 門番がケチンボで・・・・・」

ジョウイ、無茶を言うナナミを見て呆れる。
アレックス
「・・・・・・・・・・そうだなぁ。」
アレックス、一同を見回す。
アレックス
「ようし、じゃあこうしよう。
 きみたちが宝さがしを手伝ってくれたら、
 通行証をかしてやろう。
 どうだい?」
リオウ
「え?あぶなそうだからやめとく」 ←
アレックス
「え?いや、だいじょうぶ、だいじょうぶ。
 危なくなんかないって。
 お宝を運び出してくるだけさ。」
リオウ
「え?あぶなそうだからやめとく」 ←
「おもしろそうだな。手伝うよ」
ナナミ、リオウへと振り返る。
ナナミ
「ええーーー、でも、でも、
 他に方法ないと思うよ。」
リオウ
「え?あぶなそうだからやめとく」 ←
「おもしろそうだな。手伝うよ」
アレックス
「ちぇっ、やっぱりだめか・・・・
 なぁ、なぁ気が変わったら、また来てくれよ。」
アレックス、諦めて離れる。
ヒルダ、カウンターへ戻る。
リオウ、ヒルダへと話し掛ける。
ヒルダ
「あの・・・・・・
 あの人のことは気にしないでくださいね・・・・」
リオウ、アレックスへと話し掛ける。
アレックス
「お?もしかして手伝ってくれるのか?」
リオウ
「え?あぶなそうだからやめとく」 ←
「おもしろそうだな。手伝うよ」
アレックス
「ちぇっ、やっぱりだめか・・・・
 なぁ、なぁ気が変わったら、また来てくれよ。」
──以下ループ──
「おもしろそうだな。手伝うよ」 ←
ナナミ
「やったーーー、
 宝さがし、宝さがし!!」
ジョウイ
「・・・・・・・・・・・・・・」
アレックス

「ようし、さっそく出発!!

 ・・・の前に」

アレックス、ピリカのもとへ。
ピリカ
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
アレックス

「この子は連れていけないな。

 ヒルダ、ちょっとこの子を
 あずかっておいてくれよ。
 ピートの遊び相手に良いだろ?」

アレックス、ヒルダへと振り返る。
ヒルダ
「え・・・・それはかまわないけど
 あなた、やっぱり行くのはやめたほうが・・・・」
アレックス
「心配するなって。
 大丈夫だよ。」
ヒルダ
「気をつけて・・・くださいね。」
ジョウイ、ピリカのもとへ。
ジョウイ
「ピリカ、良い子にしてるんだぞ。
 ぼくとリオウは
 すぐにもどってくるからね。」
ピリカ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アレックス
「ようし、今度こそ出発だ。
 遺跡は、この宿の裏手なんだ。
 まずは、そこへ行こう。」
ヒルダ
「あなた・・・本当に気をつけてね。」
ヒルダ、カウンターへ戻る。
リオウ、ヒルダへと話し掛ける。
ヒルダ
「あなた、無理をしないでね。」
一同、シンダル遺跡へ。